風の通り道

今日は、全国的に吹雪くところが多いと気象予報が出ており、県内でも伊豆地方に朝から暴風警報も出ています。ここ浜松も午後から強風が吹き荒れるようになりました。東海道線の遅延もありました。明日の朝の交通機関の乱れも心配されます。先ほど、保護者の皆様にメール配信を致しましたので、明日の登校についてはそちらをお読みください。

まだ午前中の間は、青空も広がっていました。

これはいちょう広場で空を見上げた写真です。いちょうの木もすっかり丸裸になりました。高村光太郎の「冬が来た」という詩の出だしを思い出します。

きっぱりと冬が来た 

八つ手の白い花も消え 

公孫樹の木も箒になった

高村光太郎「冬が来た」より

光太郎は「公孫樹(いちょう)の木」が「箒(ほうき)」になった、と表現しました。彼は、「冬よ 僕に来い、僕に来い」と続けます。彼が冬の詩人と言われるのは、この挑発的な詩が大きな役割を果たしているように思います。妥協しない冬の厳しさと真っ向から勝負したいと思う若き光太郎の気概を感じます。

西遠のいちょう広場は、実は東館と西館、そして図書館という3つの校舎に囲まれ、北風の来ない暖かな場所です。しかし、一歩、体育館側に向かうと…

この南北に通る通路が、西遠のからっ風通り。詩的に言えば「風の通り道」です。いちょう広場から曲がった途端、すごい北風に吹かれます。さ、さ、寒い!

冬、体育館や購買に向かう生徒は、この通路で北風と対峙しなくてはなりません。しかし、若い生徒の皆さんには、「冬よ僕に来い!」と言える元気を持ってほしいものです。(先生は年なので、無理です…。)