校長室の日めくり二つ

校長室の窓辺に、新年から2つ目の日めくりが加わりました。今、2つの日めくりが並んでいます。

左の日めくりは、昨年4月はじまりの「誕生花日めくり」です。藤井先生も教員室に飾っていらっしゃいますね。この日めくりのおかげで、たくさん花の名前を覚えることができました。

右の分厚い日めくりは、昨年度楽しんでいた「にっぽんのいろ日めくり」です。4月はじまりを注文すればいいのですが、なんだか待ちきれなくて、1月はじまりを注文しちゃいました。こちらは、カウンセリング室とおそろいです。

2つの日めくり、厚さが違って、並べると何ともアンバランスではありますが、毎日、花と色を楽しむことができ、とてもぜいたくな気分になれるのです。

二つの日めくり、新年10日までを並べてみました。

花の日めくり、きれいですね。土の花も魅力的に撮影されていて、うっとりしますが、やはり好きな花が出ると気分が上がります。新年早々、7日に白いチューリップ登場、めくった時思わず「よっしゃーっ!」と声が出ました!笑 皆さんの好きな花はどれですか?

こちらは、「にっぽんのいろ日めくり」の新年10日まで。色の微妙な違いや、色の古式ゆかしい名前に、日本の文化の深さを想います。4日の「二人静」、渋くていい色ですねー。
7日の「瑠璃色」も深い色です。「瑠璃色」と言うと、皆さん真っ先に「瑠璃色の地球」を思い浮かべるかもしれませんね。私も大好きな歌です。でもここでは別の詩を…。高村光太郎の詩「ぼろぼろな駝鳥」にも瑠璃色が登場します。この詩では、寒すぎる異国の動物園に、理不尽にも人間によって連れて来られたダチョウの悲しみや怒りを、光太郎が代弁します。「瑠璃色の風が今にも吹いて来るのを待ちかまへえてゐるぢゃないか。」――動物園の狭い檻の中で駝鳥が待っているのは、故郷の瑠璃色の風だというのです。この詩に出会ったのは、中学1年の国語の教科書でした。瑠璃色の風という表現が、中学1年生の私には不思議な感覚として迫ってきたのを覚えています。瑠璃色の風――この色の深みを想うと、今でもどんな風なのか考え込んでしまいます。

二つの日めくり、校長室をあたたかい場所にしてくれています。