「成人の日」に寄せて

今日は「成人の日」です。西遠では、20歳を迎えた卒業生の「二十歳の集い」を1月5日に開催致しましたが、18歳成人が施行され、学園にもすでに「成人」となった生徒がいます。高校生として18歳を迎えた皆さんに心からお祝い申し上げます。

この写真は、昨年4月の高校3年生のスナップ。ハツラツとして学園生活最後の1年をスタートさせた生徒たちと、撮影する担任の先生。春の華やぎを感じる一枚で、私が大好きな写真です。

ここからスタートした学園の最上級生としての1年間を過ごす中で、一人一人が誕生日を迎え、「成人」となっていきました。早生まれの人はこれからですから、成人した友人を「いいなあ」とうらやましがっているかもしれないですね。

この学年の素晴らしいところをご紹介します。
それは、昨年夏の参議院選挙での投票率100%だったということです。選挙権を得た生徒たちはしっかりとその役目を果たしました。主権者としての責任と誇りを感じ、私は本当に素晴らしいと思っています。後輩たちへの範となるところ大です。

成人式を迎えたら振袖が着られるという発想が長いこと日本にはありました。その振袖と成人を切り離すことで、かえって今日の祝日は、骨太の「成人の日」になるのかもしれません。振袖は20歳の記念にして、18歳を迎えたその日、そしてこの「成人の日」には、社会的な責任を負うという重みをシンプルに、厳かに感じてほしいと思います。世の中の仕組みを知らずに済ませるとか、分からないことを笑いでごまかすとかではなく、成人になったからこそ様々な分野を知っていかなくてはならないでしょう。

新成人の皆さん、社会はあなた方の力を必要としています。自分が地域を、社会を、世界を変えるんだという気概を持って、歩みを始めてほしいと思います。

誰かが作る未来ではありません。あなたが未来を拓くのです。