土曜日の生徒たち

西遠の土曜プログラムは、「総合的な学習(探究)」の時間です。
中1~高3まで、様々な角度から「人として、女性として、いかに生きるか」を探究します。
最近の土曜日の学びを少し紹介しましょう。
社会に巣立っていく高校3年生を対象に、毎年、この時期に行われるのが「禁煙教室」です。
遠州病院名誉院長の水上先生に講師をお願いしています。

社会に出る前に、煙草の有害な点をしっかりと学ぶのが、このプログラムの大きな目的です。
煙草のもたらす様々な害を、生徒は真剣に受け止めていました。
水上先生、ありがとうございました!
高校2年生は、AED講座にチャレンジしました。

消防署員の皆さんに教わりながら、人形を使って心肺蘇生を実習。

AEDの扱い方もしっかり教わりました。

命を守ること、命を救うこと…高校生のプログラムには、一人の大人として自分の行動に責任を持つことが求められるものが多く入っています。
そして、年に数回、「学年スポーツ」も土曜のプログラムに入っています。
体を健康に保つこと、そして、クラスの団結を図ることを目的としています。
昨日は、記念グラウンドからにぎやかな歓声が聞こえていました。

高校1年生が、学年運動会で盛り上がっていました。
玉入れに挑む、果敢な乙女たち。



留学生も、学年運動会をめいっぱい楽しみ、活躍したそうです。
中学2年生は、国際ソロプチミスト浜松の会員の皆さんと、キャリア学習をしました。
この「夢を拓くキャリア講座」では、毎年、ソロプチミストの皆様にご協力をいただいています。

今回は、まず中講堂で、ソロプチの会員である木俣様の戦争・引き上げの体験をうかがいました。
あいにく、木俣様が風邪で来られなくなってしまったため、その手記を会員の岡本様が代読・説明してくださいました。

その後、グループに分かれて、感想を述べ合ったり、これから将来に向けてどういう姿勢で生きていくべきかを考えました。
ソロプチ会員の皆様も、グループに加わってくださり、生徒の意見を引き出してくださいました。

グループで話し合った内容を、グループの代表者がクラスメイトに伝えています。
こういう意見発表の中に、生きるヒントはたくさん詰まっていますね。
木俣様の言葉「やる気、本気、根気」は、どうやら2年生の合言葉になったようです。
そして、昨日は「全校講堂朝会」でした。
還暦を迎える先生に、毎年訓話をお願いしています。
今年は、進学指導部長の米倉先生が、
生徒たちに伝えたいこととして、
「変化に対応する力を育てよう!というメッセージを語ってくださいました。
「興味や関心を持つこと」「自分の頭で考えること」「自分の意見を持つこと」「人とのかかわりを大切にすること」そして「未来の『私』の姿は今の『私』の先にあること」…生徒たちの心に響くお話でした。
こんなふうに、土曜日のプログラムは多彩です。
土曜を迎えるたびに、身体がいくつもあったらいいのになあと思ってしまうオオバでありました。
生徒はもちろん、大人の私にも勉強になるプログラム満載、それが西遠の土曜日です。