本日の講堂朝会

今日は、久しぶりの講堂朝会でした。
高校生の皆さんに、「忘れ得ぬ恩師」の話をしました。
自分が今ここにあるのは、たくさんの先生との出会いがあったからこそです。
中でも、西遠の6年間にはたくさんの先生方に出会い、励ましていただきました。
私の場合、そのあと、恩師→同僚になるという得難い経験もしている(=昔の私のおぞましい成績を知ってる人がいっぱいいる!)わけですから、卒業生としても教員としても、助けていただいたことは数知れません。
今日は、その中でも、山口厚先生、三上孝一先生、そして川合良治先生のお話をさせていただきました。
昔語りになってしまって、生徒の皆さんにはピンと来ないところもあったと思いますが、西遠には素敵な先生がたくさんいらして私が恵まれた6年間を送ったことは、高校生にも分かってもらえたのではないかな。
私学の良さは、出会った先生がいつまでも母校にいらして、訪ねてくる卒業生を笑顔で迎えてくれるところにあると思います。
そういう意味で、母校は「母港」でもあると私は思っています。
冒頭、山口先生のおかげで出会った「ダルタニヤン物語」を、今日の本として紹介しました。
全11巻ある本ですので、全部講堂に持っていけません。第1巻の「友を選ばば三銃士」を持参しました。
せっかくなので、全11巻はこんな感じ、というのをお見せしたくて、先ほど図書館のブラウジングルームで撮影会をしてきました!

これが、全11巻、鈴木力衛訳の「ダルタニヤン物語」復刻版です。
我が家では、この本、娘に奪われ、11巻とも東京のお部屋に住み着いています。
映画「仮面の男」や男子フィギュアスケートのフリープログラムなどで「三銃士」「鉄仮面」などが取り上げられたのが契機になって、この長編小説が復刊しました。
なかなか渋い表紙ですよね。
でも、私が出会った本は、もっと昔に出版された文庫本です。
うちでは大事にしまいこんでしまってありまして、こちらも西遠の図書館のものを撮影。

なかなか色彩豊かで迫力ある表紙!
特に、第2巻のミレディー、第5巻のモードントの絵は凄味がありました…。
イギリスの清教徒(ピューリタン)革命、王の処刑をフランス側から見たシーンはなかなかの迫力です。
山口先生もワクワクしながらお読みになったんだろうと思います。
架空の小説でも、世界史の出来事の中に生き生きと登場人物を活躍させると、その時代の息吹が聞こえてきそうです。
それこそ「風と共に去りぬ」のように「この小説は事実ではないが真実を伝えている」のでしょうね。
よく見ると、こちらの文庫本のシリーズは、10冊しかないのですが、気付きましたか?
残念ながら、1冊目の「友を選ばば三銃士」が、もうなく、絶版なので手に入らないのだそうです。
山口先生の導きで手にし、今まで3回読破した「ダルタニヤン物語」。
山口先生の弟子として、次なる「弟子の入門」を、私も期待しています。