「西遠学園祭2023」に向けて 9(終)

いよいよ、学園祭開催が明日に迫りました。今日も18時過ぎまで生徒たちの準備作業が続きました。また、PTA理事の皆さんも模擬店開設の準備に駆けつけ、テント設営から店開きの準備まで大忙しでした。同窓会の皆さんも準備に大わらわ。学校全体が、明日の開幕に向けて動いた一日でした。

そんな中、今日も精力的に働いてくれたのが、最後の学園祭に臨む高校3年生です。テント設営や机・いすの運搬まで、本当によく働いてくれました。

そして、次の2枚は担任と生徒との素敵な写真。率先して働く先生にひれ伏す(?)生徒たち。忙しい中にも楽しさいっぱいの彼女たちでした。

高校3年生が果たしてくれた役割はこれだけではありません。先日の講堂朝会の感想を寄せてくれた高校3年生は、皆今までの学園祭を振り返り、何を得たのか、どんな成長があったのか、そして後輩にどんなことを望むのか、心を込めて集会記録を書いてくれました。その一部を、昨日、全校放送で読み上げました。後輩たちは最上級生の感想を聞きながら、西遠の学園祭の醍醐味を知ったのではないでしょうか。そして、自分たちの未来が見えて、大いに勇気づけられたことでしょう。西遠の最上級生は、まっすぐで、本当に後輩思いの優しい人たちです。

ここに、その集会記録の一部をご紹介します。長いですが、それぞれが自身を振り返っている力作ぞろいなので、ぜひじっくりお読みください。

私は今までに5年間学園祭を経験しました。1年生のとき、先輩がHR展をしているのを見て、楽しそうだなと3年生になるのが楽しみになったのを覚えています。2年生ではポスターセッションを行い、先輩が来てくださり、緊張しながらもホテルの裏側を紹介しました。3年生になり、初めてのHR展が始まりました。しかし、そのときはすでにマスク生活が始まっていました。教室展示ができないと知り、がっかりしながらも制限されたHR展を成功させようと、オンラインの文章を一生懸命考えました。学園祭の振り返りを講堂でやったとき、「今年はオンラインなので、目に見えないものをテーマにしました。」と、言語をテーマにしたクラスの先輩が発表していたとき、HR展に正解はないのだと思いました。オンライン上での開催となり、がっかりする気持ちもありましたが、先輩たちはオンラインだからこそできるテーマを追いかけて、今年ならではのHR展をつくり上げていました。校長先生がおっしゃっていた、「本当だったら、の本当なんてどこにもない」という言葉の意味がわかった気がしました。オンライン学園祭を経て、4年生ではオンラインと教室展示を組み合わせたHR展が始まりました。巨大制作物を初めてつくった学園祭でした。zoomで発表するのは少し緊張しましたが、いい経験をさせてもらったなと今になって実感しています。そして迎えた最後のHR展。国語の授業で学んだ「小さな建築」をきっかけに、建築について研究しました。コロナによる規制は大分緩和され、教室までお客さんが足を運んでくださいました。対面によるHR展は初めてであったため、去年とは違う緊張を味わいました。私達の学年はイレギュラーで、3回とも違う方式でのHR 展でしたが、それぞれに苦労があり、楽しさがあり、達成感がありました。時間ギリギリまで準備を進め、大急ぎで学校を出たことも、今となっては懐かしい思い出です。他の学校でジェットコースターやお化け屋敷をしているのを見ると、私もやってみたいなと思うことはありましたが、私は西遠ならではのHR展を通して、テーマに対する知識だけでなく、人の前に立つことにも少し慣れることができたので、HR展を経験できて良かったなと思います。今年は後輩が調べた研究テーマを聞いて、もう一度今までのHR展を振り返り、生きた知識にしたいと思います。そして受付や模擬店で学園を支える側になりたいと思います。

学園祭の話を聞くのは今年で6年目ですが、学園祭で学べる様々なスキルは同じであろうとHR展の内容は毎年違いますし、クラスのメンバーや周りの環境が違うのでとても楽しみにしていました。去年までのHR展準備をしていた頃は自分がどんなことを学園祭を通して学べたのか実感できていませんでしたが、今回のお話を聞いて気づかないうちに力が身についていたんだなと思いました。3年生の頃は初めての学園祭兼初オンラインでの開催だったのであまり良くわかっておらず自分から動き出すことができませんでした。ですが昨年のことを思い出すと責任者のようにみんなが全力を尽くしていましたし私自身も今自分になにができるかを積極的に責任者に聞いて動くことができていたように感じます。学園祭を通して学んだことを模擬店や受付で発揮できるように頑張りたいです。
今年度のHR展は、掃除の時間に制作物が少し見える程度でどんな内容か分かっていなかったので今日の講堂朝会で知る事ができて嬉しかったです。各クラスの責任者の発表がとてもわかり易く、全クラス回りたい気分になりました。去年実行委員で他のクラスの展示を見て回れなかった分、模擬店や受付があろうと時間を上手く利用してできるだけ沢山のHR展を回りたいと思います。遠州と関わりが無いと思っていたものがたくさんあったので、どれも見応えがありそうで楽しみです。
6年生の学園祭の仕事は受付と模擬店と言うことで、外部の方々や生徒の保護者といった目上の方がいるので失礼のないように仕事を頑張りたいと思っています。実を言うと6年生がどんな仕事をしているのかを知ったのは去年のことで、しかも模擬店だけだと思っていました。もちろん6年生以外も大切な仕事をたくさんしているのですが、最高学年ということもあってか受付という西遠の顔といったような大きな仕事もあると知って緊張しています。大学受験だけでなく、今後様々な機会で人と対面することがあると思うので、学園祭を通して思いやりの心をもって笑顔で接することができるように成長したいと思います。最後の学園祭、充実できたと思えるように頑張ります。

スライドを見て今までの学園祭を思い出しとても懐かしい気持ちになりました。1年生では貼り絵、2年生はポスターセッション、3年生はオンラインでHR展、4年生からはオンラインとオフラインの融合、改めて振り返ると5年間で21世紀型スキルが身につき、どのようにやっていけばいいかが分かってくるので、学年が上がるにつれてどんどんレベルの高いものになっていたのだと感じました。学園祭が終わってもテーマの追究の中で得た知識を活用したり、「世界で生きる力」と「豊かな人間性」を獲得していくことができるのが西遠の学園祭ならではだと思います。私は3回のHR展や他のクラスのを見て、今まで知らなかった遠州の魅力や課題がたくさんあることに気づき、もっとみんなに知ってもらえたらいいなと感じたので、地域活性化や地域社会に貢献できるような大学や仕事に行きたいと思うようになりました。今はその進路に進めるように勉強を頑張ります。また、HR展責任者の発表を聞き、限られた時間の中でよりよいものを作り上げるのは大変だと思うけど頑張ってほしいなと思いました。
私は今までの学園祭での準備期間の有意義な時間もクラスのみんなで団結して完成したときの喜びや達成感も、得た知識や能力、当日の楽しい思い出も一生忘れないと思います。

こんな思いを胸に、高校3年生も学園生活最後の学園祭を迎えます。受付で、模擬店で、その笑顔がたくさん見られることでしょう、また、後輩たちの展示や発表を熱く応援してくれると信じています。

今日まで「西遠学園祭2023」に向けてのシリーズをお送りしました。学園祭への道のりの一端でも皆様にお分かりいただけたなら幸いです。どうぞ皆様、あす開幕の学園祭をお楽しみくださいませ。オンラインは、こちらから見られます。