西遠で得たもの ~高校3年生の集会記録より~

10月28日の高校講堂朝会、テスト直前にもかかわらず期日を守って「集会記録」を出してくれた生徒が多く、さらに今まで書いていなかったところ(4月からの今まで5回の講堂朝会の感想)も補って書き加え、提出してくれた生徒も複数いました。その心意気が嬉しくて、私は一昨日から今日にかけて、提出当番だった生徒たちへのコメントを力と心と愛をこめて書きました。未提出の生徒は、きっと定期テスト終了後に腰を据えて書くのだと思うので、テスト明け・祝日明けの11月4日に点検しようと思います。出し忘れて研修旅行に出発しちゃった高2の当番さんの分も…。

今日は、この「集会記録」から、高校3年生の感想を紹介しようと思います。今回の「エンパシーについて」だけじゃなく、今までの6回分の講堂朝会の感想を一挙に紹介します。そこには、西遠女子学園で育った3年間もしくは6年間の軌跡、そして最高学年としての心意気が書かれていました。その一人一人の感想が宝石みたいにキラキラと輝いているのを私は感じ、その背中を追いながら歩みを続けている下級生や、お子さんが中高一貫の女子校が通うことへの不安や心配をお感じのご家族の皆さんに、ぜひお読みいただきたいと思いました。

失敗を恐れない姿勢を貫く ~4月15日の講堂朝会の感想~

「失敗を恐れないこと」この志を維持することは簡単ではないと思います。誰であっても失敗することに対して、拒否感や不安感を抱いてしまいます。しかし私は失敗することが、自分にとって、どれほど貴重な体験となるのか今までの6年間で得てきました。勉強面でも、なにかの行事やチャンスの時、部活動の中でも何度も失敗を重ねてきました。私は、失敗を嫌な思い出として捉えたことはありません。失敗で得られた心構えや次に成功するための学びは、失敗したからこそのものだと思っています。実際に6年となった今、その経験が過去の、現在の、私を成長させてくれました。これからも多くの乗り越えなければならない道のりがあると思います。私はその際に逃げるのではなく、失敗を恐れず進める人であろうと思います。校長先生がおっしゃっていたように、今だからこそ、高校生であるからこそ、安心して失敗ができ、何事にもチャレンジできることがあります。失敗を味わうこと。失敗を恐れないこと。この志を胸に刻んで、どんどん成長していこうと思います。

学園祭から始まる探究姿勢を先輩に学んだ ~5月20日の講堂朝会の記録~

ムーンダストプロジェクトを立ち上げた先輩のプレゼンは、去年の国際カンファレンスでとても印象的だったので、六年生となった今、もう一度見ることができてよい刺激になりました。ホームルーム展で調べた自分たちの研究から、学生団体を立ち上げるという行動力を本当に尊敬します。私は普段から、さまざまなことを理由につけて自分の行動を制限してしまう癖があります。先輩方が部活や勉強も並行して行いながら活動をしていったその行動力や熱量が、本当に「すごい」という言葉では言い表せないほどすごいし、そのエネルギー源がホームルーム展であったこともすごいと思います。西遠ならではのホームルーム展のよいところが全面に現れているなと思いました。
西遠で体験できることは本当にその後の人生に繋がっていくことばかりで、私もそのことをよく実感しています、後輩たちもこれからさまざまな行事を通して、一生の学びができるようになるといいなと思いました。

「優雅」は西遠の日々にある ~6月17日の講堂朝会の記録~

私は人から「振る舞いが優雅だね」と言われます。自分ではまったく自覚がないのですが、優雅で上品に見えるそうです。おそらく長年続けていたバレエの影響が大きいのだと思いますが、西遠での学びも大きく関わっていると思います。特に入寮は優雅な女性になれる大きなチャンスだと思います。入寮で先生から注意されないように過ごすには、「美しくいなきゃ」という意識が必要です。スリッパの音を立てないようにするだけでも背筋が伸びる気がします。あとは筝曲部に所属していることも大きいと思います。演奏のときは必ず正座をして背筋を伸ばします。疲れるけど、正座+姿勢をよくすることは身が引き締まり、よりよい演奏にも繋がります。考えてみると私が「優雅」だと言われる理由は西遠にたくさんあると思いました。友達は私のことをしきりに優雅だと言いますが、私にとっては西遠の生徒はみんな優雅で上品だと思います。六年間、電車とバスを使って通学してきた私にとって、西遠の生徒は他の学校とは違う雰囲気があるととても実感しています。西遠に入った瞬間からエレガントになれるきっかけはたくさん散りばめられていると思います。よりエレガントになれるように、卒業までも意識して生活していきたいと思います。

人生の土台となる平和教育 ~9月2日の講堂朝会の記録~

戦争に対して平和を強く願う気持ちを常に持つことができているのは、西遠での平和教育が最も大きいと思います。今回西村さんのことを知り、同じ西遠生であるということに誇りを持ちました。そして、改めて音楽は人の心を動かし、人の琴線に触れ、感動を与える素晴らしい芸術の一つであると感じました。以前24時間テレビで、あるアーティストさんのピアノの演奏に合わせて、ウクライナの一人の女の子が歌を歌っているのを見ました。歌い終わったあとに、アーティストさんが「音楽に国境はない」とコメントしていて、私もその言葉に深く共感しました。たとえ言語の壁があったとしても、心のこもった演奏は人と人を繋いでくれるのだと思います。2022年の2月にロシアによるウクライナ侵攻が始まりました。日本は終戦記念日を最後に戦争の終止符を打ちました。しかし、今現在の世界では戦争によって苦しめられている人々がいます。罪のない人たちが、どうしてこんなにも苦しめられ、未来ある子どもたちが、どうして短い人生に幕を閉じなければならないのか、私にはわかりません。今回の講堂朝会を聞いて、戦争によって頑張ることを制限されてしまった人が、それでも自分の未来を変えるために頑張っていたこと、音楽はこれからも守り続けるべき一つの伝統であることを心に刻んでおこうと思います。

最後の学園祭への思い ~9月30日の講堂朝会の記録~

今年、初めて学園祭準備を一歩身を引いたところから見て、西遠の学園祭に対する熱量のすごさを改めて感じています。他学年から離れた南館にいると、今学校がどんな様子になっているのか、目では確認できないけれど、オーラで感じています。今年は来場者の方を、今まで以上におもてなしする立場になります。受付や模擬店のお手伝いなど、来場者の方が「西遠の生徒ってこんな感じなんだ」と肌で感じる一番重要な部分を任されているなと思います。展示物がよくても学園の雰囲気でマイナスなイメージを与えてしまったら元も子もありません。後輩たちが頑張って作り上げている学園祭を、最後まで素晴らしいものだと感じていただけるように、おもてなしの心を常に心がけて自分の役割を果たしたいと思います。
振り返ってみると、去年までは本当に忙しく、毎日下校門限ギリギリまで作業をして、土日も朝から晩まで作業をして、部活にも行って、大変なことも会あったけれど、終わってみるとその忙しさや大変さがとても楽しくて貴重なものであったなと思います。クラス全員で協力したあの時間はかけがえのないものだったと思います。そんなかけがえのない時間を過ごしている後輩のために、当日は最上級生らしくおもてなしをしたいです。

本を再読、未来へつなげる ~10月28日の講堂朝会の記録~

校長先生が先月、ブレイディみかこさんについて少しお話をしてくださり、私も中学の時に一度「僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を買い読んだことがあったので、先月の朝読書でもう一度読み直しました。中学生の時はただ読んで、新たな知識が増えたと思うだけでしたが、今高校三年生となり、読んでみたら意見や疑問を持つようになりました。最初本の題名に疑問を持ちました。なぜイエローでホワイトでブルーなのか。イギリスにいると周りから、東洋人、などと差別され、日本ではガイジンと言われる、僕はどこの国にも在籍しないと書かれてあり、その時に題名の意味が理解できました。私はこの本を「異文化理解」に焦点をおいて読みました。また日本は多くの人種がいるわけではないため、多文化共生や異文化理解に遅れていると本を読んで実感しました。私は更に理解を深めていきたいと考えているため、大学では異文化理解や多文化について勉強していきたいと考えています。エンパシーなどについても、もう一度考えながら読みたいと思いました。
講堂朝会も残り少なく、姉妹グループで活動するのも少なくなりました。来月に行われるロングディスタンウォーㇰでは一年生から六年生各学年いるため沢山の後輩と話す機会があると思いました。また違う班の後輩もいるため、例年以上に多くの学生と交流できると思います。最後まで後輩と仲を深めていきたと思います。

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高校3年生の感想は、私の心を打つものばかりでした。西遠で過ごした日々の重みを感じました。2021年度から集会記録はデジタルで提出となった(中1除く)ので、過去の記録も読めることから、余計にそう感じるのかもしれません。そこには、確かな成長がありました。後輩に知ってほしい思いがあふれていました。

10月28日の高校講堂朝会の集会記録は、また改めて他学年の感想(こちらも読みごたえがありました)と共にもう少し紹介したいと思います。