「第4回西遠国際カンファレンス」開催

本日2月24日、今年度の国際理解教育の集大成でもある「第4回西遠国際カンファレンス」が講堂にて開催されました。ご来賓の皆様、保護者の皆様、ご出席誠にありがとうございました。

10時30分に始まったカンファレンスは、司会進行も生徒が担い、学年行事やプログラムに参加した生徒の代表によるプレゼンテーションを途中一回の休憩をはさんで行いました。すべての発表を終わった後、パネリスト(そこまでの発表者の代表)が登壇、客席も巻き込んでメンチメーターを利用しての意見交換が行われました。そして、最後に、毎回生徒の発表をお聴きくださっているJarrod Clague (ジャロ)さんから今年もご講評をいただきました。

カンファレンスでプレゼンが行われた行事・プログラム

  • イングリッシュ・サマーキャンプ(2年)
  • オールイングリッシュセミナー(1・2年)
  • 学園祭ホームルーム展(3・4・5年)
  • ポーランド少年少女舞踊団の接待(5年)
  • オーストラリア研修旅行。語学研修(3年)
  • 留学生のホスト・バディ(4・5年)
  • 6年間の学びと未来(6年)

生徒たちは、単なる「行事の報告」ではなく、「そこから何を得たか」「やり終えての課題」をしっかりと提示していました。海外研修では、座学だけでは身につかない力を得たという力強い言葉もありました。クラスを挙げての行事では「情報共有の大切さ」「計画性の大切さ」を知ったという感想が多く聞かれました。英語で話すことについて、「積極性」はもちろん「他国の文化を知ることの重要性」を学んだり、「第2言語である相手との会話ではどんなことが必要なのか」ということを深く考えたり、とそれぞれの体験から得たことは非常に大きかったことが分かりました。6年間を振り返った生徒は、後輩にオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの使い分けの極意も教えてくれました。

意見交換は、会場の生徒たちがクロムブックを開いて意見を書き込むところから始まりました。

スクリーンに映し出された意見を確認しながら、パネリストたちが「共感した感想」「自分の思い」を語ります。有効な意見がたくさん出ました。

  • 積極的に行動することが大切だと分かった。分からないことはきちんと伝えなくては。そして自分から話すことも大事。
  • 留学生との交流で本場の英語を聞くことができてよかった。交流で新たな知識を得ることができる。
  • 文化の違いを知った。ホストファミリーとして説明することで分かり合えることも体験できた。
  • 失敗を恐れない姿勢が大事。失敗しても気持ちを落とさず、これからどうしようかと、心の持ち方を変えるといい。
  • コミュニケーション力を付けたいという意見に共感。コミュニケーションで視野が広がり、新たな関心に出会える。
  • イングリッシュサマーキャンプではメンターが日本語を理解してくれたけれど、オーストラリアでは日本語は通じない。表情を付けるなどして積極的に話したい。
  • 英語の文章を作る時に論理的な文章複利の大切さを痛感した。
  • これからは英語の重要性は日本にいてももっと高まる。大学でも英語力を向上させたい。

最後に、ジャロさんからの講評がありました。ジャロさんからの「石の上にも三年」のことわざを、皆さんはどう思いますか?という問いかけ、考えさせられました。日々頑張ることの大切さはもちろんですが、「何のためにそれをするのかも考えて、日々自分で動こう!」というアドバイス、ぜひ生かしていきたいですね。

たくさんのプレゼント、意見交換。そこから一人一人の生徒が得たことは決して少なくないと思います。下級生は、これから自分が歩む学園生活で待っている行事の意義を知り、未来への心構えができたことでしょう。最上級生からの6年間の振り返りは特に下級生の眼を大きく開かせたことと思います。頑張り続けること、日々考えて動くことを、今日からの指針にしていきたいですね。

今日は、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まってちょうど2年という日でした。国際理解を深めることを十代から行う大切さを、こういう時代だからこそ痛感します。生徒には世界で起きていることに対して「自分事としてとらえる」姿勢を西遠の生活の中で培ってほしいと思います。

カンファレンスにお越しくださいました皆様、数々の行事や活動を支えてくださいました皆様、本当にありがとうございました。生徒たちは、これからますます国際理解を深め、未来を拓く力を付けていきます。これからも生徒へのご支援をどうぞよろしくお願い致します。