ゴールデンウィークと人はいうけれど、祝日と土日以外はちゃんと学校はあるんです。そんな第16週、4月から5月への白板をどうぞ。
4月28日(月)
ほのぼのと見上げられるは燕の巣 鳩は差別を怒りてゐるらむ
梅内美華子

確かに、歓迎されるツバメに比べてハトは冷遇されてますね(笑)。「鳥」「野鳥」とひとくくりに見るのではなく、鳥の側から差別を描いて見せ、ある意味人間の身勝手さを映し出した短歌ですね。
4月30日(水)
肉まんもアイスも買える晩春のコンビニ ついでにおでんも買おう
千葉 聡

4月最後の短歌は、ちばさと先生です。「飛び跳ねる教室」より。
なんでもあるコンビニの、肉まんとアイスとおでん。思わずいろいろ買い込みたくなります。
コロナ禍のあとは、コンビニのおでんコーナーがかなり縮小されてしまって残念です。
5月1日(木)
走ることは音楽よりも音楽だ トップスピードに入る瞬間
千葉 聡

4月最後と5月最初、二日続けてちばさと先生にご登場いただきました。体育大会にふさわしい短歌を探していたら「グラウンドを駆けるモーツァルト」(千葉聡著)に行きついてしまいまして…。体育大会、この短歌のように、走る生徒を応援していたオオバでした。

5月2日(金)
フランスパンほほばりながら愛猫と憲法第九条論じあふ
荻原裕幸

これを記している5月3日は憲法記念日です。一日早く、生徒の皆さんにこの短歌をお届けしました。戦争放棄を歌った日本国憲法の重みを、自分事として考えてほしいと思います。この短歌に登場するのは、憲法第九条と、フランスパンと、猫。平和な日常の中にいられるからこそ、憲法第九条を大事に大事にしたいですね。