中学講堂朝会「感じる、考える、行動する」

本日、中学講堂朝会を行いました。テーマは『感じる、考える、行動する』です。

最初に見てもらったのは西遠十景。10枚の写真を見て、①美しいと思ったもの ②知りたいと思ったもの ③問題だなと思ったもの ④気づき・発見があったもの があったかどうか聞きました。花や鳥の写真から、校舎、施設、生徒の行動など、様々な写真を出しましたが、生徒の皆さんは何を思ったでしょうか。

私がそこから考えてほしいと思ったことのひとつは、きれいな環境・美しい状態は、誰かが行動しているからこそ保たれる。気づこう。そして自分自身が行動しよう。「来た時よりも美しく」の精神を持とう。ということでした。

また、知ることで世界がどう変わるかということも、話したかったことです。モズ君の言葉として伝えました。

次に、「学習」のこともお話しました。来週は今年度最初の定期テストです。今、学習時間量調査を行っていますが、生徒の皆さんは4月の講堂朝会で示された「週の目標学習時間」を達成しているか、講堂朝会の感想を紹介しながら、問いました。動揺した人、いませんでしたか?

この土日の実践を心から期待しています。

最後の話題は、殉難学徒慰霊式でした。皆に感想を述べてもらいました。

1,2年生が挙手して感想を発表してくれたことに感激しました。「感じる、考える、行動する」がしっかりと実践できているからです。3年生は突然の指名に慌てつつも、自分の体験をしっかり話してくれましたし、これからどうすべきかを考えてくれましたね。さすが中学の最上級生です。

殉難学徒慰霊式の歴史、長崎研修の歴史、生徒の感想を紹介しながら、西遠の平和学習への理解を深めてもらった後、もう一度、木場笑里さんのメッセージを流しました。皆、真剣に聞き入ってくれました。

現高校3年生が長崎で木場さんのお話に感銘を受けて、自分たちも「戦争」「原爆」「核」を自分事として捉えて行動しなければ…と思ったように、今回、木場さんのビデオメッセージに心動かされた生徒も多いでしょう。「自分事」とする大切さが、ここでも確認できました。

最後に、2枚の写真で、西遠の花と樹木を紹介しました。共通するのはそれが「平和の象徴」であるということです。

薔薇の名は『アンネのバラ』、大木は『被爆二世クスノキ』です。学園にある、こうした平和の象徴を中学生の皆さんには覚えておいてもらいたいと思います。
もしかすると、アンネって誰?と思った人もいるかもしれませんね。3年の必読図書『アンネの日記』のアンネ・フランクのことを今日まで知らなかった人は、ぜひ「調べて知って」ください。
また、被爆クスノキのこともぜひ調べてほしいです。福山雅治さんが長崎原爆の日の8月9日に、NHKで「クスノキ2025」を長崎からの生中継で歌うことも先日発表されましたね。そのクスノキの子どもが西遠にもすくすくと育っているのです。西遠のクスノキ、ぜひ見に行ってください。どうしてここに植樹されたかも調べてみてください。公式ブログや校長ブログで検索すれば、たくさん出てきます。

最後のスライドでは、皆さんの姿勢を今一度問いました。
そして、宿題は、この写真の花のこと。答えはすぐに出さなくても大丈夫。6月に咲く花です。ゆっくり探してください。どこに咲くのか、どういう経緯でこの木が植えられたのかなども確かめてくださいね。

それでは、テスト前ではありますが、皆さんからの貴重な感想をお待ちしています。