本日、西遠は、夏休み前の授業納めの式を行いました。
式に先立ち、学園祭実行委員会より先日行われたキービジュアルの投票結果が発表され、最多得票の作品が今年のビジュアルに決まりました。作者の高校2年生が委員長から表彰されました。


今年の学園祭のスローガンは『119年の伝統、120年の飛躍』です。伝統と飛躍を感じさせるキービジュアルの決定で、また一つ学園祭が近づいてきました!
実行委員会からも、この作品への生徒のコメントがいくつか発表されました。
◎人物も生き生きとしているが、背景も未来に羽ばたいている様子が感じられ、躍動感と爽やかさがある。
◎学園祭のスローガンが一番感じられる。
躍動感あるこの作品が、今後、ポスターやプログラム、学園祭オンラインページなどを彩ります。何だかワクワクしてきますね!
今年のキービジュアルに応募してくれた皆さん、そして、投票してくださった皆さん、ありがとうございました!
「学力優秀賞」の表彰もあり、中学生のGTZがSクラスだった生徒をみんなでお祝いしました。生徒の皆さん、「確かな学力」を身につけ、未来を拓く力を付けましょう!
さて、授業納めの式では、これから始まる夏休みに実践してほしいことをお話しました。その中で、いつも皆さんに聞いていることがあります。それは、8月に鳴る3回のサイレンの日時です。「何日の何時何分か、確認しましょう」と言われて、近くの友人と確かめ合っている生徒たち。

広島に原爆が投下された8月6日午前8時15分。
長崎に原爆が投下された8月9日午前11時2分。
終戦記念日の8月15日正午。
この3回の黙祷の時間を、皆さんに意識してもらいたい、黙祷ができる環境であれば、静かに目を閉じて平和を祈ってほしい、と心から思います。戦後80年という節目の年の、大事な大事な「平和への行動」です。
「火垂るの墓」がテレビで放送されることも伝えました。つらいけれど、ぜひ見てほしい映画です。
言葉を大切にしてほしいというお話もしました。ドラマ「舟を編む」の紹介もしました。私は、良質のドラマを見てほしいと心から思っています。特に「言葉」と向き合うことのできるこのドラマはおすすめです。
そして、行事を通じて「世界で生きる力」を得ようという7月5日の全校講堂朝会のお話に対して寄せられた集会記録を、学年1人ずつ紹介しました。

ここでは、このブログでまだ紹介していなかった生徒の感想の一部を掲載します。既に紹介された生徒の文章は、こちらをご覧ください。
学園祭など、やはり外から見ていると完成したものしか見ることができないので、今回の講堂朝会のスライドや先輩たちのお話を聞き、作業の過程やその中の苦労なども知ることができてうれしかったです。自分が3年生になってHR展をする学年になったら、それまでの入寮やパフォーマンス大会などの学校行事での経験を活かし、全力で全員で最高のものをつくり上げられるよう、今目の前にある一つ一つのことをしっかりとこなしていきたいです。(中学1年)
パフォーマンスではいろいろな観点から審査を受けるということがわかりました。私は今回のパフォーマンス大会で優勝しました。三年生の先輩方にテーマは「通学中」といわれたときはそんな内容のダンスの振付が思いつくのか、相手に伝わるだろうかという不安がありました。私は一年生のときは優勝できませんでしたが、今回のテーマよりは考えやすかったと思います。ですが、そんな難しいテーマの中でアイディアがでて、いろいろな振り付けが決まっていきました。そんなテキパキと下級生のために動いている先輩たちはかっこよく、これが世界で生きる力なんだと痛感したのを覚えています。来年は私達二年生が中学生の中で最高学年になるため、目に焼き付けた先輩たちの姿を来年実現し、私も未来で生きる力を身に着けたいです。そして、高校生のパフォーマンスを見てみると、中学生よりもレベルが段違いに高く、特に高校3年生のパフォーマンスはひときわ輝いて見えました。六年間パフォーマンス大会を行ってきたことによる経験がすごく生かされているなと思いました。私もあんなパフォーマンスを発表できるようになりたいと思いました。(中学2年)
巨大な作品を作るなんてなかなかできない経験なので、楽しみです。完成したときの達成感を想像するとワクワクします。みんなで力を合わせて、一つの大きなものを作るというのが、まさに“クラスの思い出”になりそうでうれしいです。写真や動画でしか見たことがないような『巨大作品』を、自分の手で作れるなんて夢みたいです!“見て感動してもらえるもの”を目指したいです。一人じゃ無理だけど、みんなと協力すればきっとできると信じています。(高校1年・公立出身生)
今日の講堂朝会を通して、日々の活動の意味を改めて考えることができました。高校二年生の今、受験を意識し始めた私にとって、日々の行動の積み重ねが自分の力になると改めて実感しました。今年の学園祭でも、自分なりの課題を持って取り組み、勉強と両立させながら、「世界で生きる力」を一歩ずつ身につけていきたいです。私は部活動でもチームメイトと協力して目標を達成する経験をしており、その中で学んだコミュニケーション力や時間管理の大切さが、受験に向けた学習にも役立っていると思います。高校二年生として、受験が近づく中で、学業と部活動、学校行事の両立は簡単ではありませんが、一つ一つの経験が「世界で生きる力」を育てていると信じて、最後まで努力したいです。今年の学園祭も、計画的に取り組みながら充実した時間にしていきたいと思います。(高校2年)
私はこの6年間様々な学校行事を体験してきて、「学ぶ」ということは決して机に座り知識を脳に溜め込むだけでは無いのだと知ることが出来ました。特に私は責任者やキャプテンとして皆を率いる立場にいることが多かったため、より実感が得られたのだと思います。パフォーマンス大会においても、踊れる人、踊れない人、自信がある人ない人、そもそものモチベーションの差など人によってかけるべき言葉、するべき努力の方向性など全く違います。私は人の気持ちを理解するのが苦手で周りの人に気を使ってもらって生きてきたので、なぜ自分と同じように努力できないのか、周りに協力しようと思わないのか全く理解が出来ませんでした。ですがたくさんの経験を経て、完璧であることだけが正解では無いことを知りました。もちろん全ての人間が100%のモチベーションで、努力できたら完璧なパフォーマンスが完成します。でもそれはあくまで理想論でです。全員がモチベーションをマイナスにすることなく、本当に緊急事態になった瞬間にクラスが一致団結しフォロワーシップが完成するレベルでいいのです。大切なのはフォロワーシップをする余地を無くさないことと、やる気を削がないことです。何かを統括する立場に立つとプレッシャーに押しつぶされそうになることがあります。それは誰かからのものではありません。自分で自分を追い込んでいるのです。私はそういう時いつも周りが見えなくなり、努力を強要し、練習などやればやるだけ良いと強迫観念に駆られます。ですが私は今回のパフォーマンス大会での私は自分でも実感できるくらい強い自分でした。それは、私の弱みを仲間が教えてくれたからでした。仲間とよく話し合うこと、周りの表情をよく見ること、全ての物事には必要な努力量があります。多くても少なくても行けません。それを見極めるのが上に立つものの1番の仕事です。まだまだ1人で抱え込むくせは抜けませんが、今回のパフォーマンス大会は今までの人生で1番良いリーダーシップを取れたなと思います。この新しい学びを糧に、今後も日々精進していきます。(高校2年)
生徒たちの感想には、自分自身も驚かされることがたくさんあります。生徒一人一人の成長、可能性の開花は、教師として本当に嬉しいことです。こうして、生徒たちが「世界で生きる力」を得ていき、それを仲間や後輩が知り、自らの飛躍の目標にする…そうしたことが常に行われる学園、それが西遠女子学園なのだと思います。
有意義な夏休みになりますよう、心から生徒の皆さんの挑戦と活躍、成長を祈っています。