こんなところに「べらぼう」が!

西遠の西館から東館への渡り廊下には、こんな掲示コーナーがあります。

『日本の美術』のコーナーです。鳥獣戯画や雪舟の山水画、そして浮世絵が飾られています。

この写真の右4枚が「浮世絵」のレプリカです。有名な浮世絵ばかりですから、皆さんも一度は見たことがあることでしょう。そして、今年は、NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」も放送中ですから、様々な浮世絵の画家たちが登場して、日本美術史とドラマが合致する瞬間もありますね。そして、そして、この一番左の額縁にご注目を。

「浮世絵木版画」と題して、浮世絵が刷られるまでの工程が詳細に書かれている貴重な一枚です。その説明書きの下には、「アダチ版画研究所」の名前が書かれています。この「アダチ版画研究所」、まさに大河ドラマ「べらぼう」の制作陣にも「撮影協力」等で名を連ねている会社です。しかも、「べらぼう」第3回(1月19日放送)には、アダチさんの職人さんも「出演」していました。→こちら
その時に興味を持って、私も「アダチ版画研究所」さんの旧ツイッターをフォローしたのでありました。

江戸時代の版画の芸術性や技術は、海を渡ってヨーロッパの人々の目にも触れました。そして、ゴッホをはじめとした西洋の画家たちにも大きな影響を与えたと言われています。

その版画の技を知ることのできるコーナーが、西遠にはあるのです。

どうぞ、西館と東館の3階を往来する際には、ぜひともこの「日本の美術コーナー」の前で、浮世絵鑑賞のひとときを。そして、アダチ版画研究所さんの技術に「べらぼうめ!」と唸ってください。