西遠学園祭2025を振り返る 2

「西遠学園祭2025」は、10月4日・5日の2日間開催され、2000人を超える皆様にご来場いただきました。
オンラインでも開催された学園祭、こちらは今もご覧いただけます。→ぜひこちらからどうぞ。

学園祭を振り返るシリーズ第2回は、中学3年生の挑戦をお伝えします。

3年桜組は、サッカーチームである「ジュビロ磐田」を調べ、チームと地域の結びつきについて学びました。楽しい展示を心掛け、そのうえで地域活性化とチームの将来を考えて新たな提案もしました。

夏休みには、ジュビロ写真である卒業生の先輩を学園にお招きして説明を聞き、ジュビロについての基礎知識を固めました。
夏休み明けの教室では、人の形の制作物がせっせと作られていました。いったい何ができるのかしら?

こうして出来上がったのが、「どこでもジュビロ」です。
Jリーグの歴史を振り返りながら、展示を見学。私たち世代には、歴史が懐かしい限りです。

続いて、地域とジュビロの結びつきについて。あれあれ、奥に何か白いものが置かれていますね。

白い箱の中を見ると…、サッカーゲームが、3年桜組の「巨大制作物」でした。人形たちは、このゲームの選手たちだったのです。

参加型の制作物は、大いにお客様を盛り上げました。なかなかゴールできなくて、もどかしい!とみんな白熱!

最後のコーナーでは、手作りの「ジュビロ飯」を考案するなど、フレッシュな提案もあって、積極的な探究がみられました。

学園長先生を囲んで記念撮影!

人気チームを調べたことで、サッカーへの関心が高まったのではないでしょうか。
プレゼンテーションの技術は、発展途上。
先輩たちを見習い、自分の言葉で説明できるようになるといいですね。
今年の経験が、きっと来年のHR展への飛躍につながると信じています。

3年梅組は、自分たちのクラス名に因んだ研究を行いました。「集まれ!うめの森」は、梅や梅園について探究したHR展です。

9月のある日の放課後、3年梅組の前に行くと、3人組が不思議なダンスをしていました。「え?これがHR展の準備?」

実は、これ、2人が細い針金を手に、上へ下へと糸をこよるように動き、座っている1名が針金を握って強くしていたのです。
これが、本番では…

針金は、しだれ梅の枝に変身して、たくさんのピンクの花をつけた木になっていました。見事なしだれ梅です。

HR展は、梅と桜の違いについてのレクチャーから始まりました。

続いて、文学のコーナーへ。「万葉集」や「智恵子抄」を紹介しています。「令和」の出典も、梅と関係した歌ですよね。

さらに、遠州地方の梅の名所も紹介されました。

西遠の梅たちも、校長ブログから取り上げてくれました。ほんとの「地元」ですから、しっかり取り上げてもらえて、よかったよかった。
梅園の方にも、梅の育て方などを教わり、勉強した生徒たち。これを機に、来春は梅の花のほころびにも喜びを感じられるようになったらうれしいです。

全体がピンクに彩られ、視覚的な効果抜群のHR展でした。
梅の木の制作物では失敗もあったそうですが、その試行錯誤こそ、来年への期待につながります。生徒主体の探究姿勢は、これから高校での探究活動への大きなステップになったのではないでしょうか。

中学3年生2クラスは、それぞれエネルギッシュに初めてのHR展を展開してくれました。