「西遠学園祭2025」を振り返るシリーズ第3回は、高校1年生の挑戦です。「地域と世界を比較する」という学年課題に取り組んだ生徒たち、視野を広く持つことはできたでしょうか。
4年菊組「ミッション・シータートル」
中田島砂丘は、アカウミガメの産卵地として知られています。そのアカウミガメが絶滅の危機にある、と調査に立ち上がったのが4年菊組です。人々の捨てたプラスチックゴミが、回り回ってアカウミガメの命を奪っている現実に対して、どんなことができるのかを考えました。


中田島砂丘に足を運んだ生徒たちは、ゴミの回収ボランティアを行いました。そして、その一部を、制作物に入れたのです。教室中央、2頭のウミガメには、中田島の海岸のごみが詰められています。この透明のカメは、4年菊組から私たちへの警告でもあります。

教室では、ウミガメの歴史、リクガメとの違いなども語られました。

ウミガメについて留学生の方々にアンケートを行ったり、他の国のウミガメ保護の状況を紹介したり、「地域と世界の比較」という課題に対して努力のあとがみられました。
準備作業から当日まで、タスク管理やコミュニケーションという点で苦労もあった4菊ですが、その経験はきっと来年クリアできるでしょう。自然破壊に対してNOと言える力を、ぜひこれからの生活に具体的な行動にしていってほしいと思います。


4年星組「文具博覧会」
4年星組は「文具」に注目。身近な文具の世界に詰まった科学や歴史をしっかりと説明してくれました。


「文具博覧会」と書いて「ぶんぱく」。4星のぶんぱくは、夏休みの企業見学から始まりました。
浜松市内の「テーボー株式会社」をクラス全員で訪ね、地元と文具の関係について学んだのです。

制作物は、巨大なペンと消しゴムと定規(この辺では昔から「せんひき」と呼んでますが方言ですね…笑)です。ペンのふたを取ったり、消しゴムに触ったりすることができ、制作へのこだわりが伝わりました。


教室全体のデザインの統一感も素晴らしく、クオリティの高さを感じました。少人数のクラスで作り上げた自信は大きいでしょう。
「HR展第2位」そして「PTA会長賞」受賞おめでとうございます!


地元の企業の紹介、小さい子どもから大人まで高い関心が持てるテーマを選んだこと、目の付け所がよかったですね。世界との比較が弱いという印象、そして、少人数だからこそもっと議論を深められたらいいなと思いました。来年への宿題も、ぜひクリアしていってくださいね。
今日は、高校1年生のHR展を紹介しました。