殉難学徒慰霊式2026

今年も「慰霊式」の日が巡ってきました。朝、生徒たちが、花を手に登校します。先生方も花を持って。いつもとは登校スタイルがちょっと違う慰霊式の朝のこの光景、とても好きです。

こうして講堂の舞台の準備が整いました。

11時15分から始まった「殉難学徒慰霊式」、中央補佐の司会により、厳粛な雰囲気の中で進行しました。

生徒会長による「私たちの平和宣言」、生徒たちがこの宣言をぜひ実行していってほしいと思いました。
そして、生徒代表による「平和の作文」の朗読。今年も力強い平和への想いがあふれていました。

中学1年生は、おばあさまに聞いた戦争のお話。おばあさまのお母様が当時西遠の生徒として、機銃掃射を受けたという体験を語ってくれました。
高校1年生は、岩波ブックレット「きみが戦争を欲しないならば」(高畑勲著)を読み、違和感を感じたら声をあげる大切さに気付いたと語りました。
高校3年生は、日本が「武器輸出」に踏み切ることに怒りの声を上げ、異文化を理解し、対話を重視する姿勢を持つべきだと訴えました。
3人とも素晴らしい発表で、若い世代がこうして平和を貫こうとしてくれることに心から嬉しさを感じました。

今回、私は父の戦争体験を紹介しました。父の手記を読んだのですが、祖母の件に来るとどうしても涙がこぼれてしまいます。私たちの世代は、直接親から戦争体験を聞いた世代です。今、日本はとても危うい状態にあります。私たちが声を上げ、しっかりと若い世代に語り継いでいかなくてはいけないという、ある意味、切羽詰まった思いで、今日お話をしました。西遠の生徒たちならきっと今日の慰霊式のことを誰かに語り、平和を継承してくれると信じています。

今日の舞台、折り鶴で作られた二羽のハトがお目見えしました。
左の白い鳩は、二度と戦争を起こさないという決意を示し、右のカラフルな鳩は世界中の人々が自分の色を出してほしいという願いを象徴しているのだそうです。
それぞれの鳩がくわえているクローバーは全ての人々の幸せを、ハートは人々の愛を表現しています。卒業生の皆様からいただいた折り鶴、生徒や先生方による折り鶴、そして卒業生の方から届いたお花、生徒や先生が持ち寄った花が、慰霊式の舞台を静かに支えました。平和への想いがこんなに詰まっているんだと、改めて感激しました。

今日、生徒たちは、慰霊式で飾られた花を分けてもらい、花束を手に家路につきました。私も生徒会執行部からお花を分けていただいたので、校長室に飾ることにしました。皆さんの平和を想う心を感じながら花を愛でようと思います。

西遠でずっと続いているこの「慰霊式」をこの先も心を込めて続けていけますように。