やり尽くすということ

昨日のガーベラは、卒業生のM様からのものと判明しました!
きれいなガーベラ、ありがとうございます。
今日、私は、浜松日体中学校・高等学校の新校舎落成記念式典にうかがいました。
式典では、日体の生徒の皆さんがいかに新しい校舎の完成を感謝と喜びの思いで迎えたか、そして50年間使われてきた旧校舎に大きな愛着と誇りを持っているかが、校長先生の式辞や生徒会長さんの感謝の言葉からうかがわれ、感動致しました。
感謝の気持ちを持つということは、本当に大切なことだと思います。何事も当たり前だと思ってはいけない、心から感謝して歩むことの大事さを改めて感じました。
式典の後の記念講演では、ロンドンオリンピックの体操競技に出場した田中理恵さんが登場し、生徒代表の放送部の2人が質問し、それに答えるという形式で、「オリンピックと私」というお話を聞かせてくださいました。
その中で、田中さんが引退後、東京オリンピックの招致活動に参加されたいきさつをうかがいながら、選手の皆さんにとって『引退する』ということはどういうことなのだろうなあ…と思いを巡らせました。
といいますのは、先日、西遠の同窓会新年の集いで、ソチオリンピックに出場した清水小百合さんが『引退してからの心境』について語ったのを興味深く聞いたからです。
清水さんは、去年の暮れ、全日本選手権を見学しに行った時、「滑りたい」という気持ちが全く湧かなかったことにご自分でもびっくりしたそうです。
実はソチで滑ったのを最後に、スケートから完全に離れた生活をしていた清水さん、久しぶりの試合を見たら、「滑りたい!やめなきゃよかった!」と思うんじゃないかとご自分でも想像していたのだと言います。
ところが、全く「滑りたい」という気持ちが起こらなかった…。
その時、「ああ、私は悔いなく終わったんだなあ。やるべきことは全部やったんだなあ」と思ったのだそうです。
まさに「燃え尽きた」ということなのでしょう。
ここまで完全燃焼できるって、素晴らしいことですよね。
田中さんも、引退してから、「もうあんなにぐるぐる回れないですよ」とお茶目におっしゃっていましたが、体幹はしっかり鍛えていらっしゃるとのこと。
そして、今は東京オリンピックに向けて自分の役割を果たすことに全力を尽くしていらっしゃるとのことです。
選手としてやるべきことをすべてやり、今は新しい一歩を踏み出していらっしゃるのですね。
アスリートの厳しさ、そして清々しさを、お二人のオリンピック出場者から生でお話を伺うことができ、とても考えさせられる週となりました。