東京大空襲から75年

1945年の今日、東京大空襲でたくさんの方々が亡くなりました。
あれから75年、今日は新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、慰霊の法要も縮小されて形で行われたそうです。
西遠では、東京大空襲にまつわる2冊の本を「必読図書」に指定しています。
 中学1年生 「ガラスのうさぎ」(高木敏子著)
 中学2年生 「東京が燃えた日」(早乙女勝元著)
中学2年生以上の生徒は、そして、ここ十数年の卒業生は、皆この本を読んでいるはずですので、75年前のあの日、東京の空の下でどんなことがあったかをよく知っているでしょう。
中1の「ガラスのうさぎ」は長く必読図書になっていますし、中2の「東京が燃えた日」(岩波ジュニア新書)については、この本が必読図書として選定される前、同じ著者の「東京大空襲」(岩波新書)が長いこと必読図書となっていました。新書が入手困難になったことで、ジュニア新書に変更した次第です。
2冊の本の著者早乙女勝元さんは、昭和59年9月18日に、西遠女子学園にてご講演くださっています。

「友情」152号(昭和59年10月発行)より

早乙女勝元さんの優しい口調と、東京大空襲の悲惨な現実とが、心に刺さったことを覚えています。
早乙女先生は、本校の殉難学徒慰霊式にも関心を寄せられていました。
西遠では、平和の尊さを心に刻む機会が多々あります。
「殉難学徒慰霊式」の継承もその一つです。
毎年5月、浜松への空襲で亡くなった29名の動員学徒と1名の先生の慰霊式を、高校生徒会が中心になって講堂のステージいっぱいに花を飾り、千羽鶴を飾って行なっています。
平和の作文を全生徒が書き、代表生徒が朗読します。
今年の5月にもこの式はあります。
新年度の生徒会長さんを中心にして早くからこの式の準備が始まります。
「東京大空襲の日」を心にとどめ、生徒のみなさんにもぜひ戦争に関する本を読み、平和について考えてほしいと思います。