学園祭で学ぶこととは?

雨の土曜日、1時間目は「全校講堂朝会」でした。
『私達はHR展で何を学ぶか』
これが今日の演題です。
この演題で9月に講堂朝会を行うのは、今年で3度目。
なぜ毎年この時期に同じテーマで話すのか、というと
「学園祭」という行事の意義を生徒の皆さんに自覚してもらい、そのうえで準備に励んで当日を迎えてほしいからです。
西遠では、学園祭ホームルーム展に中学3年から高校2年の全クラスが参加し、その内容と完成度を競います。
今年、HR展は「第3章」を迎えました。
単なるお祭りとして自由なテーマでクラスがその力を発揮してきた時代を第1章とすれば、
第2章は100周年からの10年間を指します。
この10年間、「統一テーマ」や「キーワード」を設定し、研究発表の進化を図ってきました。
そして、今年からの第3章では、学年ごとの課題が設定されました。
全体テーマ「伝統と創造~地域を知り新しい魅力を発見する」
中学3年…「地域の魅力」
  遠州を題材に調査・研究を行い、地元の魅力を紹介
高校1年…「地域と世界」
  個人・社会・文化などで地域と世界を比較
高校2年…「地域と世界の未来」
  地域の活性化を目指し、未来を提案

この課題に取り組み、各クラスが自分たちで研究テーマを選んで現在絶賛準備中というところです。
講堂朝会では、昨年度のホームルーム展の講評や審査基準の振り返りを行いました。
高3生には、昨年のホームルーム展を振り返って、責任者に一言ずつ「HR展で何を得たか」を発表してもらいました。
昨年度のいろいろなシーンが、思い出されたことでしょう。


そして、このホームルーム展を通じて、実は「社会で必要とされている力」を得ていることを、具体的に説明しました。
「問題発見・解決型学習」「ものづくり」「情報リテラシー」等、中学1年生の皆さんにも理解できるように噛み砕いて説明しましたが、皆さん分かったでしょうか…。
今年の審査基準もスクリーンで発表しました。
自分のクラスの現状を把握したであろう生徒たち、
足りない部分をこれからどう解決していくか
…それぞれのクラスが考え、この放課後から実行し始めたはずです。
責任者にも見どころと今後の課題を一言ずつ話してもらいました。
高校2年各クラスの責任者の弁はとてもしっかりしていて、「さすが!」と思われるレベル。
下級生も大いに刺激されたようです。
今年の進捗状況も少し紹介しました。

現地を見学し、取材にも積極的なクラスや、

団結して制作作業に没頭するクラス。
作業はもちろん「これから!」というところでしょうが、学園祭ホームルーム展の意義をしっかり踏まえて、素晴らしい展示を作り上げてほしいと思います。
なお、壇上でもお知らせしましたが、
台風の影響で明日17日の休日登校はホームルーム展も部活動も禁止となりました。
明後日18日(月・祝)は、暴風警報が発令されていなければ、休日登校OKということになっております。
残された時間は決して豊富にはありませんので、ホームルーム展責任者の号令のもと、テキパキと作業が進むよう祈ります。
あ、でも、試行錯誤も大事だし、失敗から学ぶこともホームルーム展の醍醐味ですよね。
学園祭を通じて、大きく育ってほしい生徒たちです。

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本日は、午前中に高校2年生の親子PTA、午後には中学1年PTAが行われました。
御足元の悪い中、大勢の保護者の皆様にお集まりいただきました。
ご参加の皆様、ありがとうございました。