「世界は絶対変えられる」

昨日、国連事務次長として活躍されている中満泉さんの記事を読むことができました。朝日中高生新聞(1月5日)の「世界をかえるための勉強☆国連事務次長 中満泉さんに聞く」という記事です。→全文はこちらからどうぞ。

中満泉さんについては、高校生には11月の講堂朝会や12月の授業納めの式で紹介しました。

中満泉さんの「15歳の私へ」は、読んだ瞬間、ぜひ生徒たちにも紹介したいと思った文章でした。57歳の中満さんが、15歳の頃の自分を振り返り、力強く背中を押している手紙。女子校に通うあなたが今反発しているお父さんは、やがて最大の味方になってくれているよ、というところは苦笑しながら読みました。「広い世界や異なる文化への好奇心と探究心を失わないで」「努力すればなんでも可能になる」「教育は最大の武器」「知識と知恵を身につけるために勉強しよう」と呼びかけているところなど、世界中の女の子たちへのメッセージだと思いました。

2020年11月14日校長ブログ「 高校講堂朝会「二人の女性のメッセージ」 」より

高校の「授業納め」で、セルビアの国連事務所長に日本人女性の山下真理さんが選ばれたこと、それを国連事務次長の中満泉さんが祝福していたことを紹介しました。二人は、大学時代の模擬国連サークル時代からの仲間だそうです。大学時代の仲間が、こうして世界の平和に貢献する表舞台で共に働いていることに私は感銘を受けました。そして、西遠の卒業生たちも、そうした活躍の場に向けて、しっかりと力をつけている人が少なくないことを信じています。

2020年12月31日校長ブログ「 たくさんの出会いに感謝 ~2020年の締めくくりに~ 」より

生徒の中にも、講堂でのお話以来、中満さんを意識してくれている人も少なくないようで、嬉しく思います。こんな感想もありましたね。

  • 中満泉さんの「15歳の私へ」の手紙の言葉に、とても勇気づけられました。男女差別がまだ残っている中、2・3年後には女子だけではない社会に出ていくと思うと、不安です。でも、「努力すれば何にでも可能性があることを信じて」という言葉を信じて、今は将来に向けて目の前にある勉強をしっかりしようと思いました。「教育は最大の武器」という言葉を心に刻んで、頑張ります。
  • 中満泉さんは、私が去年「女性の生き方の作文」で取り上げた女性でした。その時感じたことは、彼女のような行動力のある女性になりたいなということでした。今回「15歳の私へ」の文を読み、18歳の私にも励みになるものだと思いました。「努力すればなんでも可能になることを信じて決して疑わないで」という言葉は良い言葉だなと思いました。何ごとにも努力することが大事だということに共感しました。また、本当の「知」、知識と知恵の両方を身につけられるように、生涯勉強していこうと思いました。中満さんの言葉を知ることができ、私にとって大きなプラスになりました。

その中満さんが、今回、朝日中高生新聞の中で語っている内容は、自分の中高生時代から、現在までのこと。そして、中高生へのメッセージでした。力強いメッセージを若い世代の生徒たちはどう受け取るでしょうか。

若い世代に伝えたいのは「世界は絶対かえられるという事実」です。日本は選挙の投票率が低いですが、85%以上の国はざらにある。国の政策や在り方をかえる延長上で、世界もかえていけます。

2021年1月5日朝日中高生新聞「世界をかえるための勉強☆国連事務次長 中満泉さんに聞く」より

 気候変動対策を国連が進める追い風になったのがグレタ・トゥンベリさんなど若い世代の運動だったと中満さんは語っています。現実に世界の若者の声が、大人たちを動かし始めているのです。だからこそ、「世界は変えられる」と中満さんは言います。選挙の投票率が85%以上の国はざらにあるという事実を、低い投票率の日本の若者はどう思うでしょうか。18歳になったら与えられる選挙権をどう行使するのか、西遠生はどう思っているのでしょう。今年は大きな選挙があります。18歳を迎える生徒たち、この春西遠を巣立つ高3生たちには、有権者として決意を込めた一票を投じてほしいと思いますし、そのためには「社会」「世界」をもっともっと学ばねばなりませんね。

18歳選挙権が始まってから今まで、衆議院選挙・参議院選挙では西遠18歳の投票率は90%を上回っています。その心意気を、後に続く生徒の皆さんにも受け継いでもらいたいと強く願います。中満さんのおっしゃる「世界は絶対変えられる」という言葉の意味をかみしめて、行動できる若者の一人になってもらいたいと思います。