第2回西遠国際カンファレンス、開催

本日午後1時30分より、西遠の岡本記念講堂において、「第2回西遠国際カンファレンス」が開催されました。

西遠は令和2年度より「静岡県グローバルハイスクール研究校」の指定を受け、「現実と仮想のコミュニケーションを融合した地域と世界の課題研究」をテーマに様々な国際理解プログラムを展開してきました。 このカンファレンスは、令和3年度6月以降に行われた、学園祭HR展をはじめとした課題探究学習や国際性の育成を目的とする行事などの「報告プレゼンテーション」(休憩をはさんで2部構成で)と、それらの報告を聞いた全校生徒での「意見交換」とで構成されています。講堂には、中学2年生から高校2年生までの4学年が入場し、中学1年生は自教室にてYouTube配信で参加しました。そして、このカンファレンスの検証とご講評を、 JAAC「日米学術協会」のジャロ様と大竹様にお願いしました。

カンファレンスは、国際課長の杉田先生の「西遠の国際教育とグローバルハイスクール2年目の取り組み」のプレゼンテーションから始まりました。司会は、高校2年生の2人が務めました。二人の進行で、以下のプログラムの報告が行われました。

  1. オールイングリッシュセミナー  (発表:中学1年生)
  2. イングリッシュサマーキャンプ (中学2・3年生)
  3. OMO学園祭ホームルーム展 (中3・高1・2年生)
  4. 国際ミートアップ(高校1・2年生)
  5. エンパワーメントプログラム(高校1年生)
  6. クロスカルチュアルコミュニケーション・ワークショップ(高校1・2年生)
  7. ムーンダスト(高校3年生)

プレゼンテーションを担当する生徒たちは、自分たちで時間配分をしながら発表内容を決め、スライドを作りました。英語と日本語の両方を使って説明した生徒もいましたし、画面の文字やイラストも分かりやすくまとめてるなど、誰もが工夫を施していました。実施内容の発表だけでなく、そこから何を得たのか、課題は何か、という点まで発表する姿勢は、学びと成長を強く意識したものでした。

最後の「ムーンダスト」は、昨年度のHR展で「犬と猫と私たち」を発表したクラスの生徒が作った学生団体の名称です。代表者の高校3年生の発表は、HR展から発展し、自身の進路にもつながる活動の報告でした、彼女たちが作ったステッカーを購入した生徒もたくさんいます。ステッカー作りだけにとどまらないその精力的な活動内容や積極的な姿勢に下級生たちは大いに刺激を受けていました。

すべてのプレゼンが終わると、いよいよ意見交換の時間です。ここで、新しい試みが実施されました。生徒一人一人が持ち込んだデバイスで、自分の意見を書き込んで送信、それが舞台のスクリーンに映し出されるのです。もちろん、教室にいる中学1年生も意見を書き込みました。「この1年で自分は何を得たか」「これからチャレンジしてみたいことは何か」を生徒たちは思い思いに書き込みました。

スクリーンに次々に現れる意見をもとに、壇上の代表生徒が、自分の意見を述べました。共感や新しい発見が次々話されます。生の声がたくさん聞かれて、客席の私はワクワクしました。

最後に、今日のカンファレンスについて、JAACのジャロ様・大竹様がご講評くださいました。お二人は、西遠生たちの取り組みをとても高く評価してくださいました。大竹様は、一つ一つのプログラムの発表へのご感想を述べてくださり、「お互いに楽しむこと」「ワクワクすることを見つけよう」という生徒の言葉に共感されたとお話しくださいました。ジャロ様も英語でご講評くださいました。『孟母三遷』という四字熟語が紹介された時にはびっくりしてしまいました。(私の英語力が拙いので、ジャロさんのお話の内容はもう一回ちゃんとまとめ直します。)

気づけば2時間半にわたるカンファレンスでしたが、あっという間に終わってしまった印象です。とても有意義な時間であったと思います。先輩たちの発表に刺激を受け、これからの道のりを確かめた生徒も多かったことと思います。自分の心地よい場所を一歩出る勇気、自分のアイデンティティ―を名刺にしてたくさんの人たちと知り合っていく楽しさ、…そういうものをたくさんの生徒が意識し、これから求め続けてくれることを心から望みます。そしてこの望みは、絵空事などではなく、西遠生なら大丈夫!やれる!という確信でもあります。この1年間で大きく成長した生徒たちにたくましさと、もっともっと伸びる可能性を感じたカンファレンスでした。

JAACのジャロ様、大竹様、本日は本当にありがとうございました。また、この一年、たくさんのプログラムにご協力くださいました皆様に厚く御礼申し上げます。保護者の皆様には、明日、カンファレンスの模様を限定配信するお知らせもお子様を通じてお渡しいたしますので、ぜひ週末にご覧くださいませ。