講堂朝会「西遠生として何を身につけるか 」

7月になり、今年度2回目の「全校講堂朝会」が1時間目にありました。本日の訓話タイトルは「西遠生として何を身につけるか」です。スライドをスクリーンに映し出す形で、2022年度のスタートから3か月間の軌跡を振り返りました。

学習、部活動、行事、姉妹ピア活動などを振り返り、今、自分はどのくらい目標に到達しているのか、足りないところ・課題は何かを、しっかりと意識してもらいました。今日は、「メタ学習」の絶好の機会です。

このブログを読み返しながら「集会記録」に感想を書き込む生徒もいると思いますので、順に話の内容を振り返ります。

最初は学習。定期テストを終えたばかりの生徒たちに、学習への姿勢を問いました。

「たしかな学力」を身につけるために、今一番すべきことは何か、生徒一人一人が考えました。

次は部活動。

今年度、それぞれの部活動が「スローガン」を掲げ、活動の目標を明示しました。「自分の部活のスローガンが分かる人?」と聞きましたが、挙手はちらほら…。あれ? 意識していないのかな?せっかく目標を作っても、意識せず、埋もれてしまっては意味がありません。部活動への日頃の心がけを再確認してほしいところです。

続いて、行事の中で育む21世紀型スキル。パフォーマンス大会、体育大会でどんな力がついたのでしょうか。姉妹ウォーク後のアンケートでも、身についたと思うスキルを答えてもらいました。

21世紀型スキルと共に、生徒たちの心の中で育っていったのが、人間性です。好奇心や勇気、レジリエンスやマインドフルネス、そして、倫理、リーダーシップ…。姉妹ウォークのアンケートに書かれた生徒の感想には、生徒の成長のあとがはっきりと刻まれていました。

  • 安全に気をつけて、先輩に迷惑をかけないようにした。(1年)
  • 先輩に自分から話しかけるようにしました。(2年)
  • 上級生や下級生と積極的に話した。特に下級生を一人にさせないように気を配った。(3年)
  • なるべく一人になる人がいないように皆に話しかけました。(4年)
  • 一列にならないといけない時は自分が一番後ろに入るようにした。(5年)
  • 道案内を任せてもらったので道を間違えないように心がけた。(5年)
  • みんなと話をするために事前に名前を覚えて話題を振るようにしていた。(6年)
  • 最後のロングウォークということで、後輩に明るく話しかけよう、疲れても元気で明るく笑顔で盛り上げようと、いままでの後悔も含め、みんなにとって1番楽しかったと思えるロングウォークにしようと心掛けました。 (6年)

中には、自分ができなかったことについても冷静に振り返る高3生の感想もありました。

  • 私は先輩と話すことが好きで、自分が後輩の立場の時は先輩から色々な話が聞けることが楽しみでした。しかし、後輩と話すのは何を話せばいいのか分からずあまり得意ではありませんでした。自分が最高学年になり、とても緊張していました。「自分が後輩だったら今の自分がリーダーだったら嫌だな」ということを想像し、後輩の立場として先輩にしてほしいことができるように頑張りました。持参したゲームをきっかけに少しずつ会話を広げ、結果として全員と話すことができたので良かったです。しかし、均等に話しかけることが出来ず、同じ子と話すことが多かったように思います。今年はまだまだ姉妹掃除の期間が長くあるので、今回同じグループにならなかった子たちとも積極的に関わっていきたいです。自分の理想の先輩像からはかけ離れているけれど、自分なりに後輩たちとコミュニケーションがとれて良かったです。(6年)

この文章を紹介しながら、書いた生徒の「批判的思考力」を誉めました。
 ①「よく頑張った」と自己満足で終わってしまったら成長はないこと
 ②敢えて「できなかった点」を整理することで成長すること
生徒にとって最上級生の言葉は、さぞ重みがあることでしょう。

最後に話題にしたのは、11日にこの講堂で行われる「演劇教室」について。

わらび座という劇団についてのお話、そして、今回西遠で上演してくださる「いつだって青空」の主人公についても紹介しました。そのうえで、「なぜ演劇を観るのか」と問いかけました。その答えが、今回の集会記録に書かれていたら、嬉しいです。

集会記録提出者の皆さんの感想を楽しみにしています。