皆既月食撮影記

昨日の皆既月食、皆様ご覧になりましたか? テスト中とはいえ、多くの生徒も夜空を見上げて天体ショーにしばし魅了されたことでしょう。そんな瞬間も大事です。

さて、月食が始まった頃、西遠天文台でも…

先生方が月を見上げていました。

自然科学部副顧問の青島先生から、望遠鏡の接眼レンズにiPhoneを押し付けて撮影する方法を教わって、先生方も撮影に挑んだそうです(自分のカメラで撮ってた私は屋上に行ってません。これは伝聞です。笑)。

左:撮影に挑戦する和美先生。右:撮影に成功した理事長先生撮影の月。

テスト期間中の贅沢なひとときだったそうです。

一方、オオバは、自分のカメラで、三脚も立てずに、「いい加減な天体カメラマン」として5分おきぐらいに空を見上げては月食を楽しんでおりました。というわけで、18:09から始まった月食を月食が完全に終わった10時過ぎまで素人カメラで追っかけ回した記録、100枚以上撮った中から、割とまともだった写真たちを順を追ってどどどーっとお送りします。

いやあ、素人カメラとはいえ、堪能しました。裸眼ではよく見えない形も、カメラのおかげでこんなにはっきり見える!と感動しながら、母や姪っ子と楽しんだ月食。天王星食の方は、NHKのニュース9の画面で、天王星が月の横から出てくる瞬間を見て、これまた感激しました。

最後の一枚は、22:15のもの。ベランダに出て、天体ショーを終えた主役ののんびり輝く姿をカメラに収めました。地上の私たちがわあわあ騒いでいたことなんて、どこ吹く風の「月」です。ちなみに、11月の満月は、Beaver Moon (ビーバームーン)と言うんだそうです。

そして、今夜も月が出ました。満月以外は興味ないって人もいるかもしれませんが、出てすぐの月はこんなに黄色い。黄色くて大きい。良いお月様でした。
月の出を知っていると、帰り道の楽しさが倍増します。これからどんどん欠けていきますが、十六夜の次は、立待月(たちまちづき)、居待月(いまちづき)、寝待月(ねまちづき)、更待月(ふけまちづき)…と、なかなか風流な名前の夜が続きますので、ぜひその風情を楽しんでください。昔の人は月の出を今か今かと待ちわびていたのでしょうね。
明日10日の月の出は、静岡県では静岡市が17:48ということですので、遠州地方では18時ごろから東の空に少し右上の欠けたお月様をながめることができそうです。兼好の「徒然草」137段にも、『花は盛りに、月は隈なきをのみ、見るものかは。』とありますから、「隈なき月」ではない夜も、どうぞ夜空のお月様を楽しんでください。