小さな白板2023 第10週

卒業式が終わった今週も、音楽コンクールや母親学級閉講式もあり、東京大空襲から78年という日もあり、いろいろ考えさせられた週でした。国際女性デーの週なので、白板に登場していただくのも女性で固めてみました。

3月7日(火)
『生産性、効率性こそすべて』という流れに『本当にそうですか』という問いかけを吉祥寺から発信したい。     落合恵子

東京新聞2022年12月16日の記事「吉祥寺移転『クレヨンハウス』18日オープン 母との思い出の場所で 主宰・落合恵子さんに聞く」から、 作家の落合恵子さんの言葉を紹介しました。

東京の表参道にあった本の専門店「クレヨンハウス」が、昨年暮れに吉祥寺に移転し、オープンしました。このお店の主宰者である落合さんは、新しい店舗で、本だけでなく有機野菜やオーガニック化粧品などの販売も行うとのこと。その理由を新聞記者に聞かれた落合さんの言葉を、ホワイトボードに紹介しました。「生産性」「効率性」「コスパ」「タイパ」…そんな言葉では測れない価値観を、落合恵子さんはクレヨンハウスで発信していくのです。素敵な生き方だな、カッコいい女性だなと思います。いつか行ってみたいお店です。

3月8日(水) 国際女性デー
劫初より作りいとなむ殿堂にわれも黄金の釘ひとつ打つ   与謝野晶子

与謝野晶子のこの短歌は、西遠の創立70周年を記念して出版された岡本富郎先生の「黄金の鋲」のタイトルにもつながる一首です。「劫初(ごうしょ)」とは、「この世のはじめ」という意味です。この世の始まりの時から続く「殿堂」に自分もまた黄金色に輝く釘をひとつ打ちこむのだ、という強い決意を歌ったもの。文学の世界・五七五七七の世界に挑む決意表明ですね。国際女性デーにこの凛とした短歌を紹介しました。

この日、音楽コンクールに燃えた西遠生たち、そして母親学級の閉講式で一年間の活躍を振り返ったお母様方にも、応援メッセージとして贈りたい一首です。

3月9日(木)
成功の反対は失敗ではない。挑戦しないことだ。  朝美絢

この日紹介したのは、タカラジェンヌの朝美絢さんの言葉です。Leeのウェブ記事でこの言葉に出会い、ぜひ生徒の皆さんに紹介したいと思い、書き留めました。何度失敗したって、やはり挑戦しなくちゃ! 朝美さんに背中を押してもらえましたか?(雪組のかっこいい男役さんです!)

3月10日(金)
上履きの二足並びて干されたり平和とはこんな日曜の朝  山添聖子

2023年2月26日 の朝日歌壇に掲載されたこの一首を、東京大空襲から78年たったこの日の白板に書きました。「平和」ってこういう日常なのです。そして今日は「東日本大震災」から12年の日。「平和」や「幸せ」「家族」「感謝」について、じっくり考えたい時ですね。

昨日の夕暮れの一枚です。講堂では部活の公演の練習が行われ、グラウンドには陸上部の選手が練習を続けていました。生徒たちを見守るような温かみのある、優しいグラデーションの空でした。

明日3月12日(日)は、西遠ダンスワークショップの日。参加する皆さんにお会いできるのを楽しんにしています!