映画「ひろしま」再び放映 ※広島限定

「お詫び」
このブログの「再放映」は広島での限定放送だということがわかりました。
録画予約しようとして気づきました。
広島以外の皆さんには放送はないそうです。
みられるチャンスだと思い、紹介してしまいました。
すみませんでした。
ローマ法王の来日のことなどに触れましたので、もとの文章を消さずにほぼそのまま掲載しています。
ご了承ください。

今年の8月、NHKのEテレで放送された映画「ひろしま」が、この週末に再放映されることを知りました。
ローマカトリック教会のフランシスコ法王の来日を記念して、ということです。
映画「ひろしま」のことは、8月25日のブログでも紹介しました。
原爆が投下された1945年から8年後、この映画は作られました。
広島市民も出演し、エキストラを含めて8万人以上の市民が参加した映画ですが、残念ながら配給されることなく「幻の映画」となってしまったのでした。
映画「ひろしま」は11月17日(日)
NHK総合にて午前10:05から放送されます。
但し広島限定です。
生徒の皆さんには、当時の俳優さんの名前を聞いてもピンとこない人ばかりだと思いますが、
主演の月丘夢路さんは、当時大変な売れっ子女優、事務所を説得してこの映画に出演しました。
広島出身であることが、彼女を大きく突き動かしたのでした。
先生役の彼女とともに逃げ惑う女学生たちは、俳優ではなく、広島の若者たちだということです。
また、加藤嘉さんという俳優も出演しています。
被爆し、妻ががれきの下敷きになってしまい、子供たちを探し、広島をさまよう父の役です。
私は、1980年に放送された大河ドラマ「獅子の時代」で、老いた加藤嘉さんが出演した或るシーンを今でも覚えています。
彼は、主人公の父親で、会津藩士として北の酷寒の地に追いやられ、精神のバランスを崩していく役でした。
「薩長め!薩長め!」と叫び続ける彼の声は、1年間続いた「獅子の時代」の中でも特に印象深く、忘れ得ぬシーンの一つでしたが、
今回、「ひろしま」の映画の中で彼の鬼気迫る演技を見て、「獅子の時代」以上の衝撃を受けました。
映画「ひろしま」の放送に先立って、「ETV特集」の「忘れられた”ひろしま”」も16日(つまり明日)午前10:50から放送されます。
どういう思いで映画が作られ、どういう思いで被爆者たちはこの映画に参加したのか、そしてどうしてこの映画は「幻の映画」となってしまったのか、さらにどうして今脚光を浴びることになったのか…それがこのドキュメンタリーで分かります。
この番組のことを紹介したNHK広島放送局のブログも必見です。
SexyZoneの佐藤勝利くんのことも綴られていますよ。
こちらからどうぞ。

ローマ法王は、来週11月23日から26日までの4日間、日本を訪問します。
東京、長崎、広島を訪問されます。
高校2年生以上の皆さんは、「この子を残して」の冒頭で、ローマ法王ヨハネ・パウロ二世が雪の長崎で説教をされるシーンを覚えているでしょう。
法王の日本訪問はそれ以来、実に38年ぶりとのことです。
フランシスコ法王は、長崎で被爆した少年の写真を世界に紹介したことでも知られています。
「焼き場に立つ少年」の写真、平和の大切さを訴えるローマ法王は、この写真をカードにし、「戦争がもたらすもの」との言葉を添えました。
原爆が投下された広島と長崎を訪れるローマ法王は、どんなメッセージを私たち日本人に投げかけるのでしょうか。
長崎の地を訪れ、平和について学ぶ西遠生の一人として、ぜひ、法王の来日のニュースはしっかり見てほしい。
そして、平和のメッセージを受け取る一人として、映画「ひろしま」も多くの皆さんにご覧いただきたいです。