「西遠学園祭2023」を振り返る 7

「西遠学園祭2023」を振り返るシリーズ、「第7弾」は学園祭実行委員会の活動をお伝えした「第2弾」の続編です。第2弾の最後に「閉会式から反省会までの実行委員たちの様子は改めてご紹介します。」と書きましたので、その後の実行委員をお伝えします。

学園祭を見守った横断幕

校内各所の装飾は、本部実行委員の仕事です。学園祭前日、東館3階への横断幕の設置は、強風にあおられ、とても大変でした。

紐を2階のベランダにつながないと、横断幕はめくれてしまって、西遠女子学園の文字も見えません。少ない人数で作業せねばならなかった本部実行委員。苦戦する彼女たちを手伝ってくれたのは、模擬店の設営準備中の高校3年生の皆さんでした。2階のベランダに回って、ビニールひもを手すりに括り付けてくれました。 下から、模擬店のお父さん方も、大声で指示や応援をしてくれました。実行委員にはこんなにたくさんの応援団がいてくださるのだと嬉しくなりました。そして、学園祭本番の2日間、この横断幕は強風にも雨にも耐え、学園祭を見守ってくれました。

学園祭後、濡れた横断幕は4階廊下でしっかりと乾かされ、元の箱に収納されたことをご報告します。

学園祭の閉会式で

今年の学園祭閉会式では、実行委員長の挨拶に際して、高2の部門長たちが壇上に揃うだけでなく、「実行委員はその場に起立して下さい」という委員長の呼びかけで、客席の中2から高2の実行委員も緊張気味に立ち上がってくれました。客席2階や舞台裏で係を務めていた実行委員も顔を出しました。

60名余の実行委員に、全校生徒から温かい拍手が送られました。忙しかったその日までの疲れも吹き飛ぶ拍手ですね。まだ実行委員をしたことのない生徒たちにも、実行委員会への興味が湧いたのではないでしょうか。

実行委員会反省会を開く

閉会式・終業式の後、学園祭実行委員が集まり、反省会を行いました。部門長と、部門の先生方から、総括のや慰労の言葉、反省や課題などが挙がりました。

部門長たちは、しっかりと下級生を慰労します。総括のあとは、お茶とお菓子で、大きな行事をやり切った達成感をみんなで共有するひとときとなりました。いい笑顔ですね。

部門長たちは、揃いのパーカーで。ここまでの道のり、本当にお疲れ様でした。

責任感の強い実行委員長は、この反省会で結構シビアな反省の弁を述べたのですが、そんな彼女に、後輩や同級生から次のような声が届きました。

  • 実行委員長が最後にネガティブな発言をたくさんしていらっしゃったけれど、指示がとても効率的だったのでありがたかったです。(中学3年)
  • 実行委員長が隣であれこれと悩み、苦労しながら仕事をする姿をずっと見てきて、自分も頑張らなければと勇気をもらっていました。楽しいことばかりではなかったと思いますが、本当にお疲れ様でした。(高校2年)

実行委員長の大変さも、席になる行動も、周囲はちゃんと見ていました。実行委員会をまとめるのは本当に大変だったと思いますが、一つの行事を混乱なくやり遂げたことは、実行委員長、あなたのおかげです! お疲れ様でした。

実行委員たちの本音と決意

実行委員は「振り返りシート」に反省や課題、今の思いやメッセージを書き込んでくれました。そこに書かれたたくさんの気づきや提案は、来年度への大きな財産になります。このシリーズの締めくくりとして、今年の学園祭を支えて頑張った実行委員たちの呟きをお読みください。

  • 消毒をしていてありがとうと言われたときやりがいを感じました。(中学2年・食堂部)
  • プラバンを焼いて、小さい子に渡したら、嬉しそうに「ありがとう」と言ってくれたことが嬉しかった。(中学3年・特別部)
  • たくさんの枚数のポスターとパンフレットを折ったことが心に残っています。(高校1年・本部)
  • 机と椅子の数の確認は一番大変だったが、そのぶん一番頑張った。(高校1年・展示部)
  • バトン部の「音響」を担当した時、CDをかけながら秒数を数えなくてはいけなくて辛かったけれど、その分終わったときに達成感があってやってよかったなと思った(高校1年・催し物部)
  • クラスごとに事前注文をした食品の個数を用意していく仕事が忙しかったが、みんなに美味しいご飯を届けられるようにという思いで何度も個数を確認したので、1番やりがいがあった。(高校2年・食堂部)

実行委員の先輩や後輩、そして全校の生徒に向けたメッセージもたくさんありました。

  • 初めての実行委員で張り切ってましたが、あっと言う間に終わってしまいもっと自分に出来る仕事は無かったかと反省しています。先輩方が毎年こんなふうに見えないところで努力していたことを知って勉強になりました。有難うございました。(中学2年)
  • 初めての実行委員で先輩たちに仕事をやってもらうことが多かったんですけど、来年はたよってください。(中学3年)
  • HR展が忙しい中で、先輩方が頑張っている姿を見て私ももっと頑張らないといけないなと思いました! 今回の学園祭で学んだことを来年にしっかり活かしたいと思います!(中学3年)
  • 先輩が私達のいないところで頑張って動いてくれているのを職員室前の廊下などで見て、私も頑張らなきゃいけないなという気持ちになりました。来年は私達が引っ張っていく年になるので今年先輩から教えてもらったことを実践して来年活かしていきたいです。(高校1年)
  • 行事の裏方がいてくれることで、こんなにも毎年賑やかな舞台が出来ています。ぜひ、実行委員になってみてください。(高校1年)
  • 来年学園祭を回すのは後輩の皆さんなので頑張って活動してほしいと思います。今年は頑張ってくれてありがとう。来年もがんばれ!(高校2年)

実行委員たちからのメッセージには、たくさんの「愛」が詰まっていました。この「愛」は後輩たちへと引き継がれ、次の学園祭へとつながっていくでしょう。行事を企画し、運営し、継承していくことは、学校という場所において、本当に貴重なことなのだと改めて思います。
実行委員たちの努力と工夫と団結に敬意を表し、「西遠学園祭2023を振り返る」シリーズを終えたいと思います。ここまでお読みくださり、ありがとうございました。