長崎原爆の日に

昨日8月9日、11時2分に皆さんは何をしておられましたか?
長崎の平和式典をテレビで見ていらした方、サイレンに気づいて黙祷を捧げられた方もいらしたと思います。
私は、中学バレー部の東海大会決勝戦が始まるのを待ちながら、エコパアリーナで目を閉じました。そして、決勝戦の始まる熱気あふれる体育館の写真を撮りました。

西遠では、毎年「忘れないプロジェクト 8月9日午前11時2分にシャッターを切ろう」に参加しています。生徒の皆さんには、クラスルームを通じて連絡があったと思います。撮影してくれたでしょうか。 私も学校を通じて応募しようと思います。

応募作品はナガサキピースミュージアムにて2025年10月7日(火)~11月3日(月・祝)まで展示されるとのことです。九州研修旅行で生徒たちが立ち寄ってくれることでしょう。

家に帰ってから、長崎市長の鬼気迫る「平和宣言」をネットで視聴しました。ニュースだと一部分だけが切り取られてしまいますから、インターネットは本当にありがたいです。そして、長崎市のサイトでも、平和宣言が全文掲載され、読み終わった人が「賛同」ボタンも押せるようになっています。これも母と読みました。そして、今朝の新聞でもう一度全文を読みました。「あの日から80年を迎える今、こんな世界になってしまうと、誰が想像したでしょうか。」という強い言葉に戦慄すら覚えました。まだ長崎平和宣言を読まれていない方は、ぜひお読みください。

被爆者代表の「平和への誓い」では、西岡洋さんの被爆体験に息を飲みました。西岡さんは日本被団協の一員です。「平和に繋がるこの動きを絶対に止めてはいけない、さらに前進させよう」という西岡さんの言葉を、私も確かに受け取りました。

石破首相は今回、永井隆博士の言葉を紹介しました。彼をモデルにした「この子を残して」の映画を、西遠では、高校2年生が長崎を訪れる前に必ず観ます。浜松出身の木下恵介監督の映画です。

昨夜は、NHKで長崎から福山雅治さんと5000人の市民による「クスノキ」の合唱が放送されましたね。この曲は、この日の祈念式でも小学生が合唱しました。
♪我が魂はこの土に根差し/決して朽ちずに決して倒れずに♪
被爆クスノキ二世は、西遠の地にも育ち、緑の葉を茂らせています。平和のシンボルです。

昨日は、中日新聞に、市川愛梨先生が紹介されました。「長崎原爆、生徒に伝えなければ」の見出しで綴られた記事、読み応えがありました。大学時代の平和活動への参加は愛梨先生にとって素晴らしい出会いであったことと思います。そんな愛梨先生が学園の仲間に加わってくれたことは、戦後80年という年に本当にありがたいことだと思っています。

西遠には、「忘れないプロジェクト」を推進する生徒会があり、長崎での体験を伝えてくれる先生がいます。高校2年生は、長崎を訪れ、活水高校の平和学習部の皆さんとの交流会でたくさん学ぶことができます。そうした「平和」を考え行動する機会の一つ一つを、これからも大事に育んでいきたいと心から思います。