先輩から後輩へ、後輩から先輩へ

6月1日から9名の卒業生が「教育実習生」として西遠にて日々研修に努めてきました。
先週、2週間で1名が実習を終え、
今週末で3週間の期間の5名が実習を終えます。
あとに残る4週間組3名を含め、今日は8名の教育実習生が集まり、
「教育実習生反省会」がありました。
実習期間に感じたこと、思ったことを一人一人に振り返ってもらいましたが、
全員が真摯な態度で実習に臨み、指導教官の助言をしっかりと心に刻み、生徒ともたくさん触れ合って、大変貴重な体験をしたことがうかがわれました。
パフォーマンス大会と体育大会という6月の2大イベントを生徒と共に体験し、
「先生方が行事の裏方としていかに動いているかを初めて知りました!」と実習生の皆さんからの素直な感想。
いえいえ、実習生の皆さんこそ、この2つの行事で奮闘してくれて、その積極的かつ献身的な姿に先生方も感謝していますよ。

2つの行事だけではありません。
クラスで、学年で、いろいろな役をこなしてくれて、今年の実習生は全員よく気づき、よく動き、大変頼りになりました。
今回実習に来た大部分の卒業生は、姉妹活動元年の6年生です。
放送朝礼では、実習生の代表者がこんなお話をしてくれました。
(西遠の)今でも変わらない伝統に嬉しさを覚えます。その1つに、私が6年生の時から始まった姉妹活動があります。当時、初の試みで右も左もわからず、同じリーダーさんたちや先生方と試行錯誤しながら作り上げたものが今でも続いており、この学園生活に根付いていることは、大変感慨深いものがあります。グループが一緒だった、当時中学2年生が今最上級生となり、立派にリーダーをやっている姿を見ました。同じく私のグループで、当時中学1年生だった子が、最後のグループ活動の日にあげたメッセージカードを持ってわざわざ会いに来てくれました。そんな嬉しいことがあり、当時は少し苦労もありましたが、この姉妹活動が始まって、あの時リーダーをやらせていただいて、本当によかったなと改めて思いました。それらを通して、在学当時はあまり分からなかった、伝統を守り、受け継いでいくとこの大切さが、今やっと分かったように感じます。

姉妹活動でいきなりリーダー学年として奮闘した6年生としての1年間。
今、すっかり姉妹活動が根付いた姿を見て、感慨無量の実習生たちなのです。
先輩から後輩へと引き継がれていく学園の新しい伝統。
素敵な絆を感じます。
他にも、現在の西遠を見て感じたこととして、
「挨拶がとても活発になっているのを感じました」
という嬉しい感想も実習生からいただきました。
3週間で実習期間が終わる5名は、今日で生徒とお別れでした。
そんな大事な日に反省会という無粋(!)な会議を入れてしまったので、
担当クラスの生徒とゆっくり別れを惜しむことができなかったのでは…と思いつつ、反省会に臨みましたが、
終礼などで流した涙のあとが残る実習生たちの清々しい表情が印象的でした。
先輩から後輩へ、実習生としてのたくさんのメッセージが伝わったのでしょう。
後輩からも先輩へ、心温まる有形無形のプレゼントが贈られたようです。
その一つ。
6年生の有志が、実習生にプレゼントしたものは…

本人を模した手作りリュック。
かなりの力作です!
感激した本人、今夜背負って帰るそうです(笑)。
明日のオープンスクールで3週間の実習を終える5名の皆さん、
明日もよろしくお願いしますね。
4週間の3名は、来週もさらなる健闘を!
教員は、みな、かつて教育実習生としての日々を体験しています。
実習期間のほろ苦い失敗や指導教官からの薫陶が、今の自分につながっているのです。
教育実習生が集う季節、
教え子の成長に目を細めながら、
教員もまたかつての自分を思い出し、原点に戻る時でもあります。