ステキなコンサート

21日のブログで、少しお話しした「ステキなコンサート」、
それは、「作曲家の祭典2016」というコンサートでした。
現代日本を代表する6人の作曲家が「愛」をテーマにした新曲を発表するという、とても豪華なコンサートです。
「花より男子」の山下康介さん(静岡県出身です)、
「葵・徳川三代」の岩代太郎さん、
「大地の子」の渡辺俊幸さん、
「マツケンサンバⅡ」の宮川彬良さん、
「風林火山」の千住明さん、
そして、「自由の大地」「朱鷺色の夢」の服部克久さん。
(曲は私の中の有名な曲を載せました!)
私は、3月にこのコンサートのことを知り、ずっとこの日を楽しみにしてきました。

服部克久さんは、ご存じの通り、西遠の100周年記念式で素晴らしい曲の数々を披露してくださり、オーケストラ部や100周年記念合唱団をも指揮してくださった方です。
今年で80才という服部さんが新たに曲を書かれるというのもドキドキしますし、
服部さんをはじめとしてステキな音楽家の皆さんがホントに一堂に会しちゃうのだろうか、
浜松のバンド維新でさえゴージャスだと思ってたのに、
この6人がご自身で新曲の指揮をする!!
これはもうめちゃくちゃ贅沢すぎるじゃないか・・・
という、半分信じ難いような思いでした。
音楽会が近づき、演奏曲目も発表され、
「わあ、『自由の大地』も『大地の子』も『風林火山』も聴けるー」
と、新曲以外にも大好きな曲がたくさんあって、興奮度はさらに増しました。
川崎市にある洗足学園の前田ホールというところが会場でした。
もちろんはじめて訪れる地です。
開演前、100周年の時にお世話になったMさんに再会することができました。
Mさんのお隣に、娘と二人座りました。
Mさんが、「あの時『自由の大地』のティンパニーを担当した子はお元気ですか?」と聞いてくださり、
10年前のアクトでの記念コンサートに向けて猛練習したオーケストラ部の皆さんのことを思い出しました。
服部さんとコラボするために何度もスタッフの方にご指導にいらしていただき、オーケストラ部員も合唱団のメンバーも、よく頑張ったのです。
なかでも、ティンパニー担当のOさんはまだ中学生で、『自由の大地』の出だしの重責を担うため、こってり絞られたのでした。
Oさんはその後、オケと兼部で「友情」編集委員を務め、顧問の私にこってり絞られるという数奇な運命(笑)をたどりましたが、
彼女のことをMさんが覚えていてくださったなんて、私まで嬉しくなっちゃいました。
今は首都圏で教壇に立っているOさん、元気かな。
いよいよ夢のような演奏会の始まり。
洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団の皆さんが、ずべての曲を演奏します。
若きコンサートマスターをはじめとして、若さのエネルギーいっぱいの皆さんでした。
「作曲家の祭典」は、渡辺俊幸さんの司会で始まりました。
目の前に、すぐ近くに、本物の渡辺さんが!
それでまず興奮。
そして、次々ステージに登場する作曲家の方々。
和やかなお話を交え、新曲発表に移ります。キーワードは「愛」。
いろんな「愛」が奏でられました。
作曲家の皆さんの「 愛」の解釈はそれぞれ独特で、
愛の二面性や、自然への愛、苦しい愛など、6曲が6曲とも全然違う風情です。
これが「一夜限り」のコンサートなのです。
何て贅沢な。何てもったいない・・・!
そして、いつもドラマの後ろに流れている音楽も演奏されました。
「花より男子」「利家とまつ」「大地の子」「風林火山」・・・
ここでこの楽器が鳴っていたのか、
弦楽器の方々の腕の動きの激しさや
打楽器の使い方など、
何だか目も耳も大忙しで、驚くことばかり。
しかも脳裏にはドラマの場面が甦るという状態です。
宮川さんの新曲では、素晴らしい歌唱力のJKimさんの歌声にも圧倒されました。
最後に登場した服部さんは、本当に風格ある曲を披露してくださいました。
「愛おしき人生」という名の新曲、服部さんの世界が迫ってくるようでした。
服部良一さん、克久さん、隆之さんと続く作曲家「服部家」の系譜にも思いを馳せました。
今の「真田丸」は息子の隆之さんが音楽を担当しています。
皆さん、何てステキなのでしょう♪
7時から始まったコンサートは、9時をだいぶ過ぎて終わりました。
最後に全員が舞台に集合してのご挨拶の時には、作曲家の皆さんとキムさんの笑顔が爽やかで、しかも皆さんの仲の良さが伝わってきて、豪華なだけでなく、とても温かいコンサートだったなという思いを強くしました。
幸福感でいっぱいの夜でした。
服部克久さんに終演後少しだけお目にかかることができたのも、夢のようなできごとでした!