学園祭を振り返る 6

学園祭を振り返るシリーズもいよいよ大詰めです。
今日は、HR展最後の年を迎え、並々ならぬ思いで準備に励んだ高校2年生のHR展を振り返ります。
「遠州」を極めようと、意欲的に取り組んだ各クラス。
その風格たるや、学園の中心学年にふさわしいラインナップでした。
5年菊組 小堀遠州 第3位!

キーワード「遠州」から「小堀遠州」を選んだという、いわば、ど真ん中の研究テーマ!
いかに庭園を教室に展開するか、7月に御講演いただいた県立文化芸術大の小針先生にも教えを乞い、悩みに悩んで配置を考え、見せ方にも大いに工夫をした菊組でした。


教室の南すべてを庭園にし、石を作り、芝を育てての庭づくり。
来場者には腰をかけて庭園を眺めてもらうという趣向は、巨大製作物の見せ方としても秀逸でした。
5年藤組 遠州綿紬

遠州の織物への愛が感じられる展示でした。
掲示の見せ方にも、細部を工夫する丁寧さがあり、良い意味で女子校らしさが出ていたと思います。
この店構え↓は特にすばらしかったです。

しかも、中の機織り機は、とても段ボール製には見えませんでした。
高校2年生のプライドを見せられた思いです。
5年雪組 浜松ホトニクス

入口から、精巧な外装で「ものづくり」魂を見せてくれた雪組。
この一つ一つの球形は…


という工程を経て、できています。
少人数のクラスだからこそ意思の疎通を図り、団結と分業を成功させて、当日を迎えました。

すばる望遠鏡もかっこよく作り上げました。
世界に誇る遠州の企業を丹念に調べ、わかりやすく紹介した雪組。
見た人に確実にこの企業の素晴らしさが伝わったことでしょう。
5年星組 「U・KI・YO・E」 第2位!

この巨大な浮世絵(貼り絵)が出来上がるまでには、かなりの苦労がありました。
学園祭第1日目の朝は…

北斎がまだ、作成中でした…。
浮世絵がヨーロッパに与えた衝撃や、遠州とのつながりも紹介し、日本の文化の素晴らしさを丁寧に説明してくれました。

浮世絵が、現代美術にどう影響を与えているか、説明中。
浮世絵の製作過程の技のすごさも、自分たちが刷ってみて比較するという方法で、お客様を納得させていました。
やってみて、それをもとに説明する、という姿勢は、やはり大事だと思います。
スケールの大きさ、調査・研究の深さなど、やはり高校2年生のレベルは高かったです。
第1位こそ中学3年生に「さらわれて」しまったけれど、
高2の4クラスが学園のHR展のレベルをどんと引き上げてくれたのは確かです。
高2の皆さん、力作ぞろいのHR展、本当に見応えがありましたよ!
お疲れ様でした!!