「君たちはどう生きるか」への返事 3

しばらくぶりになってしまいましたが、
11月11日の講堂朝会の感想を、
今日も紹介します。
今日は、「どう生きるか」という問いに対して、自分のこれまでの道程を振り返り、小さな実践を始めたという生徒2人の感想をご紹介しましょう。
◎自分で進んで何かを積極的に取り組むことが大切だということが頭の片隅にあり、掃除前に机が運んでなかったりすると運んだり、見つけたらゴミを拾ったり、机がずれていると整頓したり、と日頃小さなことから積極的に取り組んでいます。最初は誰にも気づいてもらえなかったのですが、続けていると、気づいてくれる人がいて、感謝されただけでなく、その子も手伝ってくれて、どんどん手伝ってくれる子が増えていきました。自ら動くことで全体も動いてくれるんだなと嬉しく思いました。その時に、積極的に行動することで改善に導くことができるのだと実感しました。私はこのような経験を活かし、積極的に自ら行動し、自分の意見を訴えるだけでなく、他の意見も取り入れられる生き方をしていきたいと思います。(高校2年)
◎私はずっと誰かに言われたことをやる、自分で考えずにただ人に言われるままに動くということばかりしていました。そのため、自分の意志で物事を行うということがありませんでした。でも、昨年ぐらいから、このまま何もしないで生きていいのかと考えるようになりました。というのも、クラスの皆が、自分から委員会や取り組みに参加することを目にする機会が増えてきたからです。私も、皆のように自分から何か行動しなければという気持ちが増してきました。学園祭で実行委員に立候補したり、LHRでまとめ役や司会を行ったりと、少しずつですが取り組むようになりました。そこでは、今までに経験したことのない苦労や辛さがあり、なかなか大変でした。でも、苦労や辛さを乗り越えてうまく言った時の達成感は、とても大きいものでした。文句を言って終わる人生より、一つ一つの物事に自分からチャレンジしていく人生の方が、大人になった時の経験値の差はかなり違うものだと思います。また、今回の講堂朝会で出た女性たちの本で、恐ろしい境遇にさらされても抵抗していく女性たちは素晴らしいなあと思いました。周りにとらわれす、自分が良いと思ったことをちゃんと主張していくという考え方で生きていく人って、正直少ないと思います。私の周りも、周りに迷惑がかかるから、周りの目が怖いからという言い訳で結局動かないことが多いです。でも、それでは、いろいろな物事が良い方向に進むとは思えません。私も周りの皆も、もっと活気あふれたよいものにするには、やはり、自分から行動することが本当に大切になると思います。(高校3年)

周りに触発されて自らの生き方を変革した生徒、
小さな実践が周りを動かした生徒。
それぞれに前向きな姿勢に好感が持てました。
生徒の皆さんは、西遠に入ってから現在までに、どんな変化がありましたか?
どんな実践をしてみましたか?
中高6年間は、激動の時代。
ずっと変わらない人なんていないはずです。
悩みながら成長していく過程で、
何かターニングポイントがあって、
気づけば生き方の選択が変わっている、と言うことも少なくないでしょう。
大人になっていく生徒の皆さんの、より良い選択を応援したいと思います。