秋の色

今日は、全校登校日でした。学級指導やHR展の準備などが各学年行なわれ、11時と12時の「時差下校」でした。下校時間は、最初は雨が降っていたのに、そのうち青空が広がってきて、どんどん気温も上がって、お車で待たれるご家族も大変だったことと思います。 送迎のご家族の皆様、ありがとうございました。 生徒の笑顔との再会はもちろん、ご家族の皆さんにお会いできるのも、正門に立っている者の喜びです。

さて、怒涛のような午前中でしたが、来週から、全学年、通常の登校となります。学校に生徒がいる、という「日常」が帰ってきます。でも、デルタ株の感染力の強さを考えると、今まで通りの学園生活を、ということは望めません。いろいろと生活のスタイルを変え、新しい生活を始めたいと思います。今日は、各クラスで、9月13日からの新しい生活について、説明がありました。不織布マスクや黙食、手洗いや保健室の利用の仕方、各自の健康管理など、本日グーグルクラスルームで公開した「生活上の注意」の内容を、ぜひご家族でお読みください。

校長室の日めくりは、9月になって、素敵な色合いが続いています。

桔梗や萩の花の色、柿や葡萄の色など、実りのある色がたくさん紹介されています。皆さんはどの秋の色がお好きですか?

西遠では、まだまだサルスベリがきれいです。漢字で「百日紅」と書くだけあって、7月末に咲き、夏休み後もいよいよ美しい紅のサルスベリ。一方、白のサルスベリの花は、今年はあまり花が多くありませんでした。来年はたくさん咲いてね。

さて、今日は9月11日。我が家では母の誕生日をケーキでお祝いする日です。おいしそうな写真を一枚。

しかし、20年前から、9.11は全く別の意味を持つ日になってしまいました。9.11は、アメリカの同時多発テロの日と世界中の人々に記憶されています。我が家でも母の誕生日を暢気に祝うだけの日ではなくなってしまいました。

20年前の今日、ケーキで満腹になった私たち家族は、テレビ画面に映し出された信じられないような中継映像に言葉を失いました。あの日は怖くて、なかなか寝付けませんでした。これからどうなってしまうのだろう、と考えても想像がつきませんでした。あの時中3だった娘の学年は、11月のオーストラリア研修旅行が急遽中止となりました(でも、翌年2月に無事行くことができました)。

20年たった今、激動のアフガニスタン情勢を目の当たりにして、憎しみの連鎖は決して解決を約束しないということが、明らかになっています。また、コロナウイルスという見えない脅威にさらされ、「当たり前にできたことができない」という現実も突き付けられています。オーストラリア研修旅行に行けない状態も2年続いています。でも、そこから思うことは、決して自暴自棄になってはいけないということです。そして、一つ一つ実現できた、日常のささやかなことにも、感謝の気持ちを持って生きていかなくてはいけないと思います。家族が無事に誕生日を迎えられたことも、奇跡の一つだと。

来週からの対面授業の再開に際して、実現できる一つ一つのことに幸せをかみしめながら、謙虚にコロナの脅威と向き合っていきましょう。