小さな白板 第30週

クリスマスの飾りも加わった図書館入り口にて、「小さな白板(ホワイトボード)」も30週に到達しました。11月22日からの1週間を振り返ります。

11月22日(月)
つねに新しい考え方を獲得していきましょう。まわりの状況がどうであっても、新しいことを学ぶ意思を持つ。すると、いろいろなものごとや自分の感情に気づくことができます。  斉藤 孝

「考え方を獲得する」それは、いつも生徒の皆さんに話している「21世紀型スキル」に通じるものです。斉藤孝さんの言葉には、いろいろな気付きをもらいます。どんな状況にあっても、新しい考え方を獲得すること・新しいことを学ぶ意思を持つこと…コロナ禍の中で私たちが意識して心がけていきたい姿勢だと思いました。出典は、 『人生の武器になる「超」勉強力』(プレジデント社))。ネットで斉藤さんの記事を見つけ、うんうんと頷きながら読み、すぐに本を購入しました。いろんなヒントがありますよ。

11月24日(水)
歴史は、現代を支え、未来を組み立てる。歴史を否定して、現在は理解できないのだ。未来の方向を正しく向くには、歴史を背景に持たなければならない。  本田宗一郎

本田宗一郎「夢を力に」から紹介しました。世界のHONDAを築いた本田宗一郎さんの突破力は、よく浜松の「やらまいか精神」の代表として挙げられますね。宗一郎ファンとしては大いに学びたい姿勢です。ちなみに、本田宗一郎さんは1906年生まれ。西遠と同じ年のお生まれです。

11月25日(木)
高い山でも 低い山でも 眼の前の山に登りなさい / 登れば そこには 青い空があるだけ
           財津和夫(チューリップ「OUR SONG」)

前夜、FMハローに中学バレーボール部の二人が出演しました。そのコーナーの直前に流れたのがこの曲です。パーソナリティの小川綾乃さんがチューリップの中でもかなりマイナーなこの曲を選曲してくださったわけですが、あとで小川さんがメールくださり、ご自身が昨年コロナ禍で落ち込んでいた時に、この曲で心救われたのだそうです。歌の力ってすごいですね。それと共に、彼女の心を救ったのが、私の大好きなチューリップの曲だったことにも感激しました! 

私にとっては、若き日に参加した野外コンサートでの思い出の曲です。初めて野外コンサートに出かけ、この曲を夜の芦ノ湖畔で初めて聴き、何とも幻想的な気持ちになって芦ノ湖を後にした記憶があります。その翌日、ロス五輪で山下が柔道で涙の金メダルをとった、という昔の話です。

改めて、この歌詞を読んでみると、「まず目の前の茶碗を洗いなさい」と家族に言ったという歌人の河野裕子さんの言葉にも通じるものがあるのかな、と感じました。というわけで、早速翌日の白板に、この歌詞を書かせてもらいました。

11月26日(金) 
あるこうあるこう/わたしはげんき/あるくのだいすき/どんどんいこう 中川李枝子「さんぽ」

26日に行われたロング・ディスタンス・ウォークにちなんで、応援歌のつもりで「さんぽ」の歌詞を書きました。姉妹グループのメンバーで、元気に歩き切れたかな? 筋肉痛も、道に迷ったことも、おしゃべりした内容も、気まずい沈黙も、ささやかな勇気も、振り返れば全部いい思い出になりますように。

11月27日(土)
時には右手で胸に手を当ててみてください。心臓の動きが確認できます。それは命の鼓動です。お母さんのお腹にいるときから心臓は動き続けてくれてます。私たちが眠っているときも心臓は休みなく動いています。心臓に感謝の念がもてると少しだけ生活の質が変わってきます。 入澤 崇

いつも素敵な言葉を紹介してくださる龍谷大学の入澤学長。心臓の鼓動を確認し、それに感謝の念を持とう、なんて、今まで考えたこともありませんでした。自分の傲慢さを想いました。もっと謙虚に生きなくては、と反省させられた言葉です。

以上、「小さな白板」の今週のラインナップをお送りしました。早いもので、もう来週は12月を迎えるんですね。あっという間に1年がたとうとしています。師走は先生が走る季節。♪先生は走る、先生は走る、それが12月~♪という歌を口ずさみながら師走に備えましょうっと。慌ただしい季節だけれど、浜松には、これから本格化する「紅葉」という楽しみもありますよ!

11月26日時点の西遠の紅葉状況