授業はじめの式で

夏休み明けの西遠です。
朝、正門に立って生徒の皆さんを出迎えながら、バス通学の生徒はもちろん、送迎のお車まで懐かしく、久々の挨拶と交通整理にテンションの上がったオオバでした!
やはり学園には生徒の笑顔や賑やかな声が必須ですね。
授業はじめの式の様子は、公式ブログが詳しく写真入りで紹介してくれました。→こちら
式の中で、留学生を紹介しました。
ロータリー交換留学生のカロリーネの挨拶は、日本語とデンマーク語、そして英語の3か国語で行われ、英語部分については、前年度交換留学生でフランス帰りの鈴木那歩さんが通訳を務めてくれました。
日本語が上手なのに、生徒も驚いたようです。
これから1年間、カロリーネと一緒に紡いでいく日々は、西遠生にとっても、大きな糧となることでしょう。
また、先の「わたしの主張2018静岡県大会」で優良賞をとった水野頼子さんの弁論「平和の種をまくこと」も全校生徒に向けて披露されました。
平和についての彼女の考えと行動とが、力強く伝わる、素晴らしい弁論でした。
戦争と平和について考える8月だからこそ、全校に聞いてほしい内容でしたが、きっと全校生徒の心に水野さんの弁論の内容とし生徒が刻まれたことと思います。
私自身も、この水野さんの弁論を受けて、訓話の中で8月を振り返りました。
8月9日の長崎原爆の日、11:02のサイレンで、中学テニス部が黙祷をしたこと、
イングリッシュサマーキャンプの2年生とアメリカンカウンセラーが共に平和を祈ったこと、
そして、長崎市長の平和宣言の中で述べられた「「平和な世界の実現に向けて、私たち一人ひとりに出来ること」を読み上げ、
西遠の日々の中で、それらの行動を一人一人が既に実践していることの尊さについて、話しました。
長崎市長の平和宣言を、長崎市のホームページから少し抜粋させていただきます。
私が今日講堂で読み上げた部分です。
平和な世界の実現に向けて、私たち一人ひとりに出来ることはたくさんあります。
被爆地を訪れ、核兵器の怖さと歴史を知ることはその一つです。自分のまちの戦争体験を聴くことも大切なことです。体験は共有できなくても、平和への思いは共有できます。
長崎で生まれた核兵器廃絶一万人署名活動は、高校生たちの発案で始まりました。若い世代の発想と行動力は新しい活動を生み出す力を持っています。
折り鶴を折って被爆地に送り続けている人もいます。文化や風習の異なる国の人たちと交流することで、相互理解を深めることも平和につながります。自分の好きな音楽やスポーツを通して平和への思いを表現することもできます。市民社会こそ平和を生む基盤です。「戦争の文化」ではなく「平和の文化」を、市民社会の力で世界中に広げていきましょう。

(長崎平和宣言)

夏休みが終わり、ここから、学習はもちろん、行事や部活でも忙しい日々が始まります。
その中で、私たちは「平和の文化を広める努力」を忘れないようにしたい、と強く思います。
生徒の皆さんが今日の話をふまえて、今まで以上に、学園のプログラムの意義を考え、積極的に行動してほしいと願っています。