西遠の学び ~土曜プログラムより~

中高一貫の西遠では、隔週土曜日に「総合」「探究」そして全人教育の様々なプログラムを学んでいます。6ヶ年かけて学び探究していくプログラムは、生徒たちにとっても成長の証です。

学園祭HR展で、巨大制作物を展示し、プレゼンテーションを堂々と行う先輩たちの姿を見た中学1・2年生は、「その日」に向けて頑張り始めます。それが、中1の日本文化研究の掲示コンクールであり、職業調べの発表です。

掲示コンクール、年末に完成し、1月7日まで審査が行われました。

掲示コンクールの準備は11月に始まります。12月の土曜には、教室いっぱいに制作作業が進んでいました。先輩たちの学園祭準備を見て学んだ生徒たち、嬉々として取り組んでいましたよ。

1月7日(土)、掲示コンクールの掲示や制作物が飾られたその下で、1年生は書画カメラを使って「職業調べ」の発表を行っていました。

手作りの発表プリントを、書画カメラに映して説明していく生徒たち。この学びは、2年の学園祭でのポスターセッションにもつながっていきます。

中学2年生は一歩進んで、プレゼン資料をパソコンで各自が作成し、「学部学科調べ」に臨んでいました。大学の学部について、いかに興味を持ってもらえるか、発表者の腕にかかっています。

堂々と発表するこうした時間が、自らの進路選択につながるとともに、中3のHR展テーマ決定へのクラス討議にも生かされていきます。

一方、中学3年生はこの日、「思春期講座」に臨んでいました。中学生は、心と体の健やかな成長のために、各学年で「思春期」について学びます。今年は、遠州病院の産婦人科の有澤先生に、10代の体の中で起こっていること、食生活での注意や生理痛についてなどを教わりました。生徒は身を乗り出して真剣に聞いていました。

女性の体について知る授業は、自分自身と向き合う大切な時間です。高校生は、本校の保健体育科の教員OGである白柳先生から、高1が「食生活とダイエット」について、高2が「更年期」についてをテーマとしたお話を聞き、現在や未来の自分と向き合う時間を持っています。

思春期から更年期まで、女性が健やかに生きていくための講座は、高校3年生の「禁煙教室」へと続きます。禁煙教室の講師は、遠州病院名誉院長の水上先生です。

このように、女性としてしっかり向き合っていかなくてはならない自分の体の様々な問題を、学年ごとに段階を踏んで学び、生徒は成長していきます。生徒の成長のために登壇しお話してくださる講師の先生方に感謝です。講師の先生方のお話は、私たち教員にとっても大事な学びの時間となっています。

高校2年生は社会の中でいかに生きるかを考える時間を持ちます。そのプログラムの一つが「ボランティアを学ぶ」です。

講師は、前同窓会長の熊岡様です。地元蒲地区でボランティア活動を行い、蒲地区社会福祉協議会の中心となっていらっしゃいます。地域に生きる時、どんな心がけをすればよいのか、生徒は大先輩のお話を聞きながら、自分の将来像を構築していきます。

今日のブログで紹介できたのは、6年間のプログラムのほんの一部です。これからも、土曜日のブログを中心に様々な学びを紹介していきます。次は、きっと「女性の生き方を考える弁論大会」をご紹介できると思います。西遠で長く続く弁論大会、さてどんな内容で、今年は誰がどんな主張をするのか、どうぞお楽しみに。