本日、高校生は「平和交流会」に臨みました。戦後80年という節目の年に、学年を超えて皆で平和について深く考える機会を持ったのです。ゲストは、5月の殉難学徒慰霊式でビデオメッセージを寄せてくださった木場笑里さんです。木場さんは、長崎の活水高校平和学習部の出身で、現在大学1年生。2023年、2024年と2年続けて、西遠の「高2九州研修旅行」で行われた長崎での平和交流会にいらしてくださいました。高校3年生にとっては、昨年10月以来の再会というわけです。
中講堂で始まった「平和交流会」は、高3の研修旅行平和委員の司会で始まりました。

最初に、木場笑里さんが登壇、平和についてのプレゼンテーションを行いました。木場さんは、平和学習部に入ったきっかけ、高校生平和大使としての活動などを振り返り、今「平和」とどう関わっているのかを、わかりやすく説明してくださいました。そして、西遠の高校生に「平和教育をルーティン化しないこと」「『継承』の前に『正しい知識』を学んで」と訴えました。

続いて、高校生と会長と友愛執行部長が、西遠の今年度の平和活動を紹介しました。殉難学徒慰霊式から「忘れないプロジェクト」への参加まで、様々な活動を振り返りました。

2つのプレゼンテーションの後は、木場さんと各学年の代表生徒が登壇してのパネルディスカッションです。

ここも、高3の平和委員が進行を務めました。パネリストだけでなく会場皆で考え、意見を交換する時間も設けられました。
「なぜ第3次世界大戦は起きないのか」「桃太郎は英雄なのか」というテーマについて、会場の生徒も考えます。


会場から挙手で意見を言う生徒も次々出て、パネリストも力強く「平和」について思いを述べ、木場さんがそれらの意見に誠実に答えてくれました。





最後に会場から質問を受け付けたところ、たくさんの生徒が手を挙げ、木場さんに質問をしました。「世界が平和になるために日本がすべきことは何だと考えますか?」「木場さんの原動力は何ですか_」「広島と長崎では同じ被爆地・被爆者でも考え方などに違いはありますか?」「平和活動へのビジョンは?」といった質問に、木場さんは真摯に答えてくださり、会場から何度も拍手が起こりました。

生徒会長が木場さんにお礼の言葉を述べて、90分以上にわたった交流会が終わりました。
大学生として、西遠の高校生に力強いメッセージを送ってくれた木場さん。交流会終了後も、直接お話ししたいという生徒が木場さんを待っていました。再会を果たした高校3年生はもちろん、これから10月に長崎を訪ねる高校2年生、来年学園の中心学年となる高校1年生にとって、たくさんの発見があった大変有意義な会となったことでしょう。
木場さんと高3の代表、先生方との昼食会も、長崎の思い出から大学のお話、映画のお話など、とても盛り上がりました。


木場さん、西遠を訪問してくださり、ありがとうございました。
平和を築くための木場さんの強い気持ちは、西遠生にも確かに届きました。
西遠生を「積極的」とほめてくださったこともとても嬉しかったです。
またお会いできる日を信じて、平和への努力を私たちも続けていきます。