高校講堂朝会

今日の1時間目は、高校生への講堂朝会でした。
ちょうど一か月前、「女子校のメリット、西遠の良さ」の話を高校生の皆さんにし、
その2週間後に中学生に同じ話題を少しかみ砕いてお話しました。
中学生には、高校のお姉さんたちの、私の話を聞いての感想(集会記録)をちょっと紹介したのですが、
今度は、中学生の皆さんの集会記録を冒頭で紹介することにしました。
女子校のメリット・西遠オリジナルの良さについて聞いた中学生たちの感想は・・・、
姉妹活動や学園行事を通じて、
いかに先輩たちをかっこいいと思っているか、
いかに先輩たちに感謝し、憧れているかを、
1年生から3年生まで大勢の人が書いていました。
高校生にはちょっとくすぐったい内容だったかもしれないですね!
でも、集会記録を読んだとき、私自身思ったことは・・・、
私は「男女別学では教師のサポートを受けやすく、模範にしやすい」と紹介しましたが、
模範になるのは、教師だけでないんだということでした。
そうです、高校生の先輩たちが、中学生の大きな模範になっているのです。
中学生たちは、身近な先輩の言動に、
「私も先輩みたいに、後輩に話しかけたい」
「先輩のようにリーダーシップがとれるようになりたい」
「優しい先輩になりたい」
と理想の姿を見ています。
行事を作り上げる姿や、勉強に励む姿もそうでしょう。
中学生たちの集会記録に目を通した時、これはぜひ、高校生の皆さんに紹介しなくては、と思った次第です。
中学生の感想を紹介した後、
高校生に皆さんにお願いしたのは、
「皆さんはあこがれの対象であり、後ろに続く何百人もの後輩たちに見られていることを意識して、恥ずかしくない振る舞いをしてほしい」ということでした。
かっこいい先輩として、優しい先輩として、リーダーシップのとれる先輩として、公衆道徳を守り、社会性のある振る舞いをしなくては恥ずかしいと思います。
そういう意識を求めることができるのも、中高一貫の女子校ならではなのではないでしょうか。
さらに、今日は「西遠独自の良さ PART2」をお話しました。
それは、先日の早川千晶さんの講演会のように、
いろいろな方面で活躍している方々のお話を聞くチャンスが、西遠にはたくさんあるということです。
平成14年に始まり、今回の早川さんで14回目の開催となった「女性学講演会」の歩みを振り返りました。
 平成14年度 元ケニア大使 佐藤ギン子さん
 平成15年度 エッセイスト・ツリークライマー ジョン・ギャスライトさん
 平成16年度 やまねミュージアム館長 湊 秋作さん
 平成17年度 自転車で世界一周をした 坂本達さん
 平成18年度 難民キャンプで医療支援をする 桑山紀彦さん
 平成19年度 女性第1号の樹木医 塚本こなみさん
 平成20年度 障碍者スポーツに携わる 高橋 明さん
 平成21年度 料理研究所長の 神谷信將さん
 平成22年度 ふたたび ジョン・ギャスライトさん
 平成23年度 ふたたび 坂本達さん
 平成24年度 卒業生で名古屋・けやきの木保育園長の 平松知子さん
 平成25年度 エッセイストでピアニストの 三宮麻由子さん
 平成26年度 元宝塚歌劇団トップスターの 古城都さん
 平成27年度 アフリカのスラムで学校を主宰する早川千晶さん
たくさんの方々が西遠を訪れ、生徒に向けて熱いメッセージを残してくださいました。
それぞれの講演会で、魅了されたり、涙を流したり、時には笑い転げながら聞いたりした先輩たちも大勢いることでしょう。
私自身も、講演会でご来校くださった方々から、出会いの素晴らしさや、ひたむきに生きることの大切さ、感謝の気持ち、新たな視点など、いろいろなことを学ばせていただきました。
「女性学講演会」に限らず、今年のジョン・マクブライトさん、3年前にお越しくださった曽野綾子さんなど、西遠ではたくさんの方のお話を生徒に聞かせています。
それは、一流のもの・一流の人のお話を生で聴かせたいという西遠ならではの伝統だと思います。
かつて、ノーベル賞を受賞した湯川秀樹ご夫妻をお招きしたという歴史もあります。
私も高校時代に樋口恵子さんや山崎朋子さんのお話を聞けたことは、鮮明に覚えています。
講演会で何を得るかは聞いた本人次第!
少なくとも、知的好奇心や広い視野を切り開く環境を、西遠は用意しています。
生徒の皆さんに、そういう環境の中でどう自分を伸ばしていくか、
これからぜひ考えていってほしいのです。
与えられたことを流してしまうのではなく、
積極的に生かしてほしい!
今日の講堂朝会は、そんな思いを最後に話して終わりました。
高校生の皆さん、いかがでしたか?
テスト前ではありますが、
皆さんの感想をお待ちしています。