還暦教員の講堂朝会

今日は土曜日。総合的学習のプログラムが各学年組まれています。その中で、今日は1時間目の全校講堂朝会のお話をしましょう。

12月、「還暦教員の講堂朝会」の季節です。遂にこの日が来てしまいました…!遠い先だと思っていた日でしたが…笑。はい、私も本日登壇です。とはいえ、講堂朝会や式典で何度もオオバは話させていただいているので、今日は1961年2月生まれのオオバは「前座」を務めさせていただき、1960年生まれの隆夫先生にメインのお話をしていただきました。

私は、まず「還暦」って何かを説明しました。あ、客席で写真を撮ってる先生がいますね、きっと来週の公式ブログのネタになるな…笑。60年で一回りする十干十二支。せっかくなので、干支の順位表もスクリーンで紹介しました。

37番の庚子(かのえね)が今年2020年で、60年前も庚子。その下の38番 辛丑(かのとうし)が来年であり、私が生まれた1961年の干支です。

私は、この後、「私と大河ドラマ」「西遠の友は一生の友」「年を重ねて気づいたこと」の3点を話しました。

幼い頃から大河ドラマを見て、小6の「新平家物語」で歴史という認識が生まれたこと、「黄金の日日」で大学入試の小論文が書けたこと、「黄金の日日」「おんな城主直虎」「麒麟がくる」はいずれも戦国時代のドラマで、それぞれに歴史のうねりが面白く描かれていることなどを話しました。話しそびれましたが、来年の「青天を衝け」は大河60作目ですが、私の60歳の誕生日に放映スタートなのです。大河と共に育った私と舌は嬉しい偶然です。さらに、再来年の「鎌倉殿の13人」は主役の北条義時が大好きな小栗旬で、原作・脚本が同じ1961年生まれの三谷幸喜という、大河ドラマを見続けた私へのご褒美としか思えないことが重なってます! 同世代の三谷さんの味付けがどんな大河ドラマをつくるのか、今から楽しみな大河ファンのオオバなのです。

西遠の時に一緒に作品作りに燃え、何度も衝突した視聴覚クラブや放送委員会の友人は、今、一生の友人になっていることも紹介しました。自分がいかに友人に支えられているか、この年になって本当に感謝の思いしかありません。皆さんにもそういう友情をはぐくんでほしい。そのためには、衝突を回避していたらダメだと私は思います。表面上の付き合いや、忖度して言いたいことが言えない関係ではダメだと、今振り返ってみて本当に思うのです。

年を重ねていくうちに、気づいたこと、興味を持って新たに生活に加わったことがたくさんあります。花の写真を撮り、花や木の名前を覚え、偶然撮ったメジロの写真から野鳥に興味を持ち始め、‥‥この学園の中でたくさんの気づきがあることもお話しました。年を重ねるって、今まで知らなかったことに気づくことなんだ、と思います。

だから、これからも好奇心と探究心を発揮していきたい。そういうお話をして、隆夫先生にバトンタッチしました。

隆夫先生は一冊の本の朗読から始まりました。『サンタクロースっているんでしょうか』はニューヨークの新聞社「サン」が8歳の女の子からの質問に答えた社説です。隆夫先生の穏やかな声で読まれる文章がスーッと心に入ってきました。愛やまごころ、人への思いやりと同じで、目に見えないけれど、サンタはいる。幕の向こうの美しくて輝かしいものを、大事に持っていたいと思いました。

隆夫先生の2番目の話題は、なんとビートルズでした。

1960年から、世界や日本の出来事と共にビートルズの歩みを紹介、「Love me do」「Please Please Me」「Help」‥‥誰もが聞いたことのある名曲のさわりの部分を流してくれました。(おかげで今日は一日中ビートルズサウンドが脳内再生されています。)

小さい頃に影響を受けたものが、とっかかりになって、そこから興味が広がっていく、そして今も興味関心が続いていることを、隆夫先生は全校生徒にお話ししてくださいました。生徒の皆さんにも、好奇心が何かの扉を開き続けてくれることが伝わったことと思います。

「還暦教員の講堂朝会」今年度の部が終わりました。人生の節目の時に、こうしてお話できたことを、若干の照れと共に、ありがたく思っています。

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本日は、各学年、様々な土曜プログラムがありましたが、それらはいずれご紹介することにしましょう。また、午後には、「第2回高校入試説明会」が開催されました、ご参加くださった皆様、ありがとうございました。ご来校くださった中学3年生とお父様お母様が学園の紅葉を見て感激してくださいましたので、写真で学園の今日の紅葉あれこれを少し紹介したいと思います。

なかでも今日一番きれいだった一本がこちらです。南館の北側にどっしり構えたこの木の燃え立つ赤とまだ残る緑のグラデーションの美しさに目を奪われました。

雨が上がって、青空になって、紅葉がさらに深まった今日の午後でした。

16時を過ぎて、部活動の練習を終え、下校する生徒たち。

西の空のグラデーションも見事な夕暮れでした。