2020年授業納め

新型コロナウイルスの感染拡大という大きな災禍が世界中を襲った2020年が、暮れようとしています。今日は、西遠女子学園2020年の授業納めの日でした。明日から西遠は冬休みです。

授業納めの式は、中学と高校に分けて実施しました。校長訓話は、中高それぞれに内容を変えました。中学生には、高校生の先輩たちのロングディスタンスウォークや講堂朝会の感想を紹介し、高校生には、同じくロングディスタンスウォークの中学生の感想を紹介しました。今回紹介した生徒のコメントは、その感想やメッセージにリーダーシップ、フォロワーシップ、そして一人一人の人間的な成長を感じることができるものでした。中学生には高校生の、高校生には中学生の思いをぜひとも聞かせたいと思いました。 詳しくは、後日振り返りたいと思います。

今日は、一つ紹介したいことがあります。それは、中学生徒会のささやかな試みです。先日、中学の生徒会長と中央補佐のコンビが校長室を訪ねてきました。「先生、挨拶について中学生全員に訴えたいんですが、どうしたらいいでしょうか」というのです。アンケートをとり、挨拶運動をしているけれど、今のままの挨拶ではいけないと思う、でも広報誌に載せても読んでもらえないかもしれないし、お昼の放送で流してもしっかり聞いてくれないんじゃないか‥‥。どうしても中学生皆に訴えたいのか意思を確認したところ、二人は強くうなずきました。そこで、「では、授業納めの式の時間を10分間だけあなた方にあげるから、しっかり訴えなさい」と言い、二人は「ありがとうございます! がんばります」と言って校長室を退出していったのでした。そして、今日、授業納めの式が終わり、舞台にスクリーンが下りてきました。

会長と中央補佐の二人が、挨拶についてプレゼンテーションを始めました。

アンケートの結果、先生と生徒の意識のずれ、学年ごとの挨拶の課題など、よく練られたプレゼンテーションでした。西遠を挨拶の良い学校にしたいという訴えが強く心に響きました。客席の中学生たちも真剣に聞いていたと思います。

私はこれこそ生徒会のあるべき姿だと思います。生徒会活動は学園生活を生徒の自治により向上させていくものです。彼女たちの取り組みは、そういう基盤に立ったものでした。生徒会というものの意味を再確認させてくれた、今日の10分間のプレゼンでした。2021年、生徒会活動は絶対に高度化する!と、私は今、強い手ごたえを感じています。

今日は高校生徒会主催の歳末掃除ボランティアも行われました。この様子も改めてお伝えします。

今夜はクリスマスイブですね。誰もが幸せになる権利を持っています。全ての人に幸いありますように。