新聞取材を受けました

中日新聞の「浜松歴史のとびら」という連載をご存じですか? 中日新聞NIEコーディネーターである山崎章成さんが執筆されている連載記事です。毎週金曜日に掲載される、この「浜松歴史のとびら」に、来月、西遠の歴史が紹介されることになりました。

今回取り上げていただくのは、殉難学徒の歴史です。太平洋戦争の末期、西遠から学徒動員として工場に働きに行っていた本校生徒29名と引率教員1名が浜松への爆撃の犠牲になったという悲しい歴史を、山崎さんが紹介してくださいます。そして、今も続く「殉難学徒慰霊式」について、今日、高校生徒会長が山崎さんの取材を受けました。

戦後50年の節目で慰霊祭が終わろうとした時、当時の生徒会長が「大事な平和の式をこれからも続けたい」と訴え、以後、「殉難学徒慰霊式」は毎年、高校生徒会が中心となって企画運営しています。今年、その歴史を継承する高校生徒会長が、山崎さんに、慰霊式や平和への熱い思いを語りました。

今年の殉難学徒慰霊式は5月11日(火)に行われます。この式典で必ず歌われる「愛の灯 動員学徒に捧げる歌」の3番の歌詞に、

  萌え出づる 萌え出づる

   みどりなす平和の園を

    とこしへにとこしへに護りて行かん

        池谷 千松 作詞/新美 博義 作曲 「愛の灯 −動員学徒に捧げる歌−」より

とあります。今朝、晴れ渡る青空の下、登校する生徒たちを正門で迎えながら、思わず「緑なす平和の園」という言葉が口をついて出ました。桜や公孫樹(いちょう)の木々に、いつの間にか若葉が生い茂っています。この緑豊かな学園がずっと「平和の園」であり続けるためにも、私たちには戦争の悲しい歴史を忘れず「とこしへに」平和を維持継承する使命があるのだ、と、学園で歌い継がれているこの歌の重みをかみしめました。

西遠の慰霊式が紹介される「浜松歴史のとびら」は、5月7日(金)掲載とのことです。どうぞ、多くの皆様にお読みいただけますように。