理事長・校長講演会、再び・・・

今日の女性教育講演会にいらしてくださるはずだったウルミさんが、昨夜交通事故に遭われ、ご講演いただくことができなくなってしまいました。
ウルミさんは幸い骨折などはなかったということですが、検査などもあり、講演が無理ということになってしまったのです。
ご本人も今日の講演会を楽しみにしてくださっていたので、お電話口で大変残念がっておられました。
ウルミさん、今はご無理なさらずお怪我の治療に努めてくださいませ。
いつか西遠でお話を聞かせていただければと思っております。
さて、この講演会の5,6時間目を授業に戻そうかとも話し合ったのですが、生徒の皆さんは教科書なども持っていないであろうということで、急遽、19日に行なった「理事長・校長講演会」の内容を生徒用に作り変えて行なうことになりました。
実は全校生徒の皆さんの前に理事長先生が立つのは初めてなんですよね。
生徒の皆さんにも、今社会でどんな変化が起きているのか、今必要な力とは何かを考えてもらいたいと思い、理事長先生とオオバとで1時間弱で打ち合わせをし、一部スライドや構成を作り変えて、更に掃除の時間に講堂で準備(15分)という、まさに「ぶっつけ本番」。
13:30から講堂にて
「理事長・校長講演会 『学校と社会をつなぐ』」
を実施致しました。

温かく迎えてくれた全校生徒(安堵)。
2006年に作られた映像から講演会はスタートしました。
世界の急激な変化について映像を使っておさらいした後、では昨今の世の中で実際に何が起きているのかを検証。

中高生のリーディングスキルについては、実際に全校の皆さんに参加してもらい、問題を解いてみました。

だんだん難しくなる問題に、ざわつく客席。
東ロボ君の偏差値のスライドでは、高3生のざわめきが特に大きかったですね。
更に、大学生がどういう大学時代を過ごすかということについては、高校時代に何を身につけたかが大きく影響すること、実は中高一貫校・女子校という環境がそういう力を身につけるのに向いているということも、データを挙げて説明しました。
生徒の皆さん、自分の置かれている環境を再認識することができたでしょうか。
後半は、学園祭の振り返りをしました。
HR展はわずか2か月前のことなのに、今は遠い過去のようですね。
ルーブリックでの審査の得点も公開しました。
写真の振り返りでは、いろいろ思い出すことがあったのではないでしょうか。
思いがけない振り返りとなりましたが、冷静に自分たちの歩みを振り返るチャンスになったなら嬉しいです。
6年間の学園生活は、生徒が段階を追って順に成長できるように考えられています。
学園祭という行事一つとっても、また女性の生き方を考える論文についても、その意味を理解できれば、今自分はどの辺にいてどういうことを学んでいる段階なのかという「メタ認知」も可能になります。
今日、急遽行われた講演会の内容が、今後の生活にうまく生かされ、いつか生徒の皆さんに「聞いてて良かったな」と思ってもらえるなら、ピンチヒッターとしてこんなに幸せなことはありません。
生徒の皆さん、ご清聴ありがとうございました。