物理の意見交流会、開催!

放課後の東館3階に、高校1・2年生の有志が集まりました。16:15から始まったのは、「ほのぼの物理キーワード辞典意見交流会 in 西遠女子学園」です。

東京大学トランススケール量子科学国際連携研究機構の作成したYouTube「ほのぼの物理キーワード辞典」シリーズについて、高校生の率直な意見を聞きたいと、東京大学から、アドミニストレーターとして、宮下哲 特任教授、特任研究員で本校卒業生の多田裕子さんのお二人が、西遠を訪れてくださったのでした。多田さんの恩師今村先生も教室で待っていてくださり、交流会前に師弟再会も叶いました。

お二人の自己紹介から始まったこの会、宮下先生からは、まず「物理のイメージは?」という質問があり、生徒からは「難しそう」「お堅い雰囲気」「私には無理」「私には関係ないなあ」と言った声が多くあがりました。しかし、科学技術を担う人材の少なさや女性研究者の割合の低さなどが問題となり、動画制作が始まったという「ほのぼの物理キーワード辞典」シリーズについて、そのコンセプトや完成までの秘話もたっぷり聞くことができて、みんな興味津々。早速、シリーズ13本の中から5篇を視聴しました。

この 「ほのぼの物理キーワード辞典」 シリーズ、人気声優の梶裕貴さんが、水中生物の「アユ」「イイダコ」「ドジョウ」などに扮して、物理の難しいキーワードをゆる~く説明するもので、梶さんの声色が全部違って、とっても面白いです。

動画視聴の後は、アンケート記入を行い、意見交換会へと進みました。文系代表のようなオオバも一緒に交流会に臨みましたが、身近にある「物理」についてのお二人のお話もとても興味深かったです。決して物理は私たちから遠いものではないのだということがよく分かりました。多田さんという自分たちの先輩のお話も聞くことができて、参加した生徒たちも学問や進路にそれぞれ思うところがあったのではないでしょうか。

どうやったらたくさんの中高生が興味を持つのかを、お二人はとても知りたがっていらっしゃいましたが、西遠生からプチアイディアもいくつか出ましたので、少しでもシリーズ続編のお役に立てたら嬉しいです。宮下様、多田様、ご来校くださり、ありがとうございました! 多田さん、久々の母校はいかがでしたか?

さて、このブログをご覧の皆様も「ほのぼの物理キーワード辞典」シリーズ、視聴しませんか? 『超ひも理論』『量子コンピューター』『トポロジカル物質』など難解な言葉を、水中生物が分かりやすく解説します。1本3分程度のシリーズなので、とっても楽しく気軽に見られますよ。梶裕貴さんの七色の声(13篇、全部違う声です!別人格!)を楽しみながら、気づくと、物理に興味を抱いていること請け合いです。私のオススメは、トモヨじゃなかった、トミヨ(絶滅危惧種の魚)による「ニュートリノ」です。梶さんの最後のアドリブ、最高ですよ。

ちょうど、昨日のヤフーニュースで「声優・梶裕貴がカニになって最先端物理を解説 東大のYouTubeチャンネル『ほのぼの物理』に反響」が紹介されたばかり。まさに旬の動画です!