小さな白板2023 第1週

図書館入り口の佐々木松次郎先生の絵の横に掲げられた「小さな白板(ホワイトボード)」、2023年になりました。

ブログのタイトルですが、かねてから2022年度の間は2022のままにしようと思っていたのですが、やっぱり新年の気持ちを大事にした方がいいなあと、つらつら考え直し、そうだ!2023にしよう!(そうだ、京都行こう!的に)ということで(くどい!笑)、タイトルは「小さな白板2023 第1週」としました。2023年もどうぞお付き合いくださいませ。

1月6日(金) 一年ののちの私の横顔は何を見ている誰を見ている  俵万智

1月6日、白板の「書き初め」です。年の初めの一首は、俵万智さんの「サラダ記念日」より、この短歌を選びました。来年の自分を想像してみてください。今と同じものを見ているんだろうか、視線はどこに向いているんだろう、来年は今とは違う誰かに視線を向けているかもしれない…。これから始まる一年で、たくさんの人や物に出会い、大きく成長してほしいという、生徒の皆さんへの願いを込めました。

1月7日(土) 
 ごぎやう、はこべら、なづな、すずしろ七草の濁音明るし畠を打つ音  野上洋子

今日1月7日は七草の日。春の七草は「せり なづな ごぎやう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞ七草」と言われます。この七草の濁音に明るい響きを感じるとする一首、春のエネルギーが湧いてくるような力強さを私も感じました。

ちょうど、中学1年生は、日本文化についての掲示コンクールを開催中。1年菊組には左の絵が飾られていました。この掲示を指して「これ、今日だよ」と声を掛けたら、1菊の生徒たち「あ、ホントだ!」「七草の日だ!」と嬉しそうでした。「春の七草」の七草がゆを食べた人もいるのではないかしら? それにしても、七草はどれも青々しく、おいしそうに描けてますね。

ポスターに書かれた「人日」というのは、「じんじつ」と読むのですね。中国では1月7日を人の日、つまり「人日(じんじつ)」としていました。この日に七草を食べて無病息災を願う風習が日本に根づいているのです。

「小さな白板」第1週は金・土の2日間でした。今年もいろんな短歌や俳句、詩の一節、名言などを紹介しますので、どうぞよろしくお願い致します。

【落とし物のお知らせ】 1月5日の「二十歳の集い」の落とし物、2つになりました。
 持ち主さん、どうぞ名乗り出てくださいね。