
図書館入り口に掲げた「小さな白板(ホワイトボード)」。2024年の「小さな白板」も遂に最終週です。授業納めのあとの図書館開放日も含めて、今週は今日まで4回白板を掲げました。
12月23日(月)
ぜん力ではしって帰るクリスマスが早く来てくれそうな気がする
山添聡介

山添聡介君は、お姉さんお母さんと共に朝日歌壇の常連です。まだ「やまぞえそうすけ」とひらがな書きの記名で掲載されていたころから、素敵な歌をたくさん発表しています。この作品も、まだ「全力」の「全」の字を教わっていないころの作品でしょうか。朝日歌壇2022年1月23日に掲載されていた短歌です。白い息を吐きながら、全速力で家まで帰る男の子の姿が目に浮かびますね。クリスマスを全身で楽しみにしているんでしょうね。早くこいこいクリスマス!
12月24日(火)
クリスマスの光の中の楽団の金管楽器の奏でるひかり
山添聖子

クリスマスイブは、山添聡介君のお母様の短歌を。金管楽器のキラキラした輝きと共にクリスマスソングが聞こえてきそうな短歌です。光に包まれて、誰もが幸せな気持ちになれるのが、クリスマスイブなのですね。
12月25日(水)
愛してる愛されている愛してる 愛は必ずどこにでもある
田口雅貴

「あいのうた」2014年度の作品より。クリスマスだからこそ、この短歌を、と思いました。
「さがしてごらん。愛はどこにでもあるんだよ。」 サンタさんも「希望の灯」像も、そう言っていますよ。
12月26日(木)
シクラメン次々と咲く冬休みエコという語を子が口にする
俵 万智

今年最後の白板は、俵万智さんにしました。先日、NHKの「土スタ」に出演されていた俵さん。録画しておいたその番組を見て、短歌の楽しさ、奥深さ、俵さんの素敵なお人柄などを改めて感じました。これは、お子さんの成長を詠んできた短歌の一つでしょう。エコという言葉がその冬休み、お子さんの覚えた新たな言葉だったのでしょうね。
今日は小学生の皆さんが「書き初め教室」の帰りに図書館に寄ってくれました。たくさんの小学生の皆さんが思い思いに本を選んでいる姿は、とっても幸せな光景でした。
それでは、今日の夕焼けをどうぞ。

来年2025年も「小さな白板」を応援お願い致します。