広島に原爆が投下されてから80年。8時からの平和式典を、校長室にてスマホで視聴しました。サイレンの音と共に黙祷を捧げ、広島市長の平和宣言、子どもたちの言葉、広島県知事のメッセージ、どれも平和への力強い決意が感じられ、世界に向けた強いメッセージとして心に刻みました。また、石破総理が最後に紹介した短歌が心に残りました。
太き骨は先生ならむそのそばに小さきあたまの骨集まれり 正田篠枝
正田篠枝さんのこの短歌を私は初めて知りました。「原爆犠牲国民学校教師と子どもの碑」に刻まれた短歌だということです。先生と生徒たちの命が一瞬の閃光で奪われてしまった痛ましい事実が、この短歌によって胸をえぐるように迫ってきました。
今夜は、22時からのNHKスペシャル「広島グラウンドゼロ 爆心地500m 生存者たちの“原爆”」を見たいと思います。広島大学に残されていた、広島で半径500m以内にいながら、奇跡的に生き延びた78人の詳細な記録に基づいた番組です。
80年たったから忘れていいことなどありません。今だからこそ、苦しくても辛くても、私たちは80年前広島で起きたことを、そしてその苦しみが今もなお続いていることを、知らなくてはいけない、そして伝えていかなくてはいけないと強く思います。

事務室前の駐車場にユリが一輪咲きました。つぼみが開いたばかりのユリは、ちょっぴり不器用にそこにありました。しかし、懸命に咲いている姿が、とてもいとおしく感じられました。