図書館入り口に掲げた「小さな白板(ホワイトボード)」、月曜は生徒の代休日、火・水は大庭の出張で2日通しての表示、と、ラインナップは少なめですが、生徒の皆さんに興味を持ってみてほしいなと願って、3つの短歌を紹介しました。
9月9日(火)・10日(水)
金を払って見る顔があり仏の顔、神の顔そしてアイドルの顔
川島結佳子

「推し」のいる人なら、うんうんとうなずいてくれる短歌ではないでしょうか。しかし、推しのアイドルが神仏と同列なのがすごいなあ(笑)。「短歌研究」2025年5・6月号の川島さんの短歌は、アイドルへの思いを綴っていて、何だか切なくなりました。自分にも共感できる点があり、仲間を得たような気持にもなりました。
9月11日(木)
ぺらぺらとめくって君は風ですか読書が遅いわたしの横で
久永草太

読書中、隣でぺらぺらとページをめくる人の存在はとっても気になるものです。別に読書は速さを競うものではないけれど、ペースの速い人の横にいると、ちょっと焦りますよね。「君は風ですか」という問いが作者の優しさを表している感じですね。作者は、1998年生まれの獣医師です。動物に関する短歌もこれからたくさん紹介できそうです。
9月12日(金)
カッコして笑いと書いてマルを打つだけですべてが冗談みたい(笑)
枡野浩一

私もよく、このブログでも、そして私信のメールや手紙でも(笑)を使いますが、作者は使う人、それを受け取って読む人の心をしっかり分析しているようですね。「すべてが冗談みたい(笑)」には、「やられた~!」と思いました。
☆ ☆ ☆
三連休の最中ですが、昨日、西遠カップを終えて帰るときに校長室の日めくりをめくりました。偶然ピンク系で揃ったきれいな3点セットになったので、写真を撮りました。マルメロの花、浅紫のコスモス、そしてフラワーパークのバラです。
