後期最初の講堂朝会は、役員認証式に続いて、「青春の道場 西遠で成長するということ」と題して行いました。

最初に映画「ストロベリームーン」特別上映会を通じて、自分たちの学園がいつもと違う形で目の前に現れ、学園の再発見をしたこと、映画を作るのにどれだけの人々が動いているのか考えさせられたことなどを話しました。

そして、「学園の再発見」ということで、日ごろ、そこにあっても気づかないものを取り上げました。それは、「学園の言葉」「鏡の言葉」です。
- できないのではない。ただ自分はやろうとしないだけだ。
- 二月の雪 三月の風 四月の雨が 美しき五月を作る
- 汝の剣の短さを嘆くなかれ 汝よろしく 一歩前進せよ
- 学園の歴史と伝統は作られたものでなく教師と生徒との不断の日常生活の中に生まれ育まれた行動の記録である
- 学園の歴史と伝統は君たち先輩がこの学園でいかに学び生活したかの青春の物語である
- 学園の歴史と伝統は過去の遺物ではなく将来の栄光に向って時代とともに強く正しく美しく生きる指針である
- 学園の未来は夢見ることでなく建学の精神に基づきその歴史と伝統の上に立って現実を直視しそれを育て改造し変革してゆく私たち不断の努力でなければならない

最初の言葉「できないのではない…」はどこの鏡の言葉でしょう?と私が質問した後、「どこだっけ?」「あそこの鏡だよね!」と確認している生徒たち。どこにこの言葉が掲げられているか、すぐにわかったでしょうか。

鏡や壁に掲げられているこれらの言葉に、どれくらいの生徒が足を止め、心に刻んでいるでしょう。
校内に掲げられている言葉には、「青春の道場」である西遠女子学園が生徒たちに示す考え方や生き方があります。
「勇気」「前進」「努力」「不断」などの言葉を生徒の皆さんが意識し、「青春の道場」にふさわしい考え方や生き方をはぐくんでほしいと思います。
次に、「へドニア」と「ユーダイモニア」という二つの言葉を提示しました。
ヘドニア
感覚的快楽・心地の良い幸せのこと
自分が欲しいものを手に入れたときに湧き上がる快楽感情
快楽主義
ユーダイモ二ア
自己実現や生きがいを感じることで
得られる幸せのこと
幸福主義
人には、いろいろな場面や状況で感じる喜びや幸せがありますが、学校の行事や生徒会活動で得ていってほしいのは、「動的なユーダイモニック・ウェルビーイング」であり、それはこの後行われる後期生徒総会とも大きくかかわるものです。


生徒会活動が、ともすれば「行事」「イベント」化している今の流れの中で、生徒会規約の原点に戻り、活動の意味を深く捉えてもらいたかったのです。
最後に、始業式でもお話ししたSKY-HIさん、北川進さんの言葉をもう一度全校に紹介し、「青春の道場での日々で、どう成長していくか」を考えてほしいと訴えました。
このあと2時間目には、講堂で高校生徒総会が、中講堂で中学生徒総会が行われました。好みを二つに咲くことができませんので、私は高校生徒総会を見学しました。中学の方は録画で見せてもらうことにしました。「生徒の自治活動」は、未来の主権者である生徒たちに大事な勉強となります。総会では前期の総括と、それを踏まえた後期の活動方針が承認されました。私が高校の総会を見て感じたいくつかの疑問点は、また執行部に伝えながら、西遠の生徒会活動のさらなるレベルアップを図っていきたいと思います。