晩秋から冬への白板です。11月9日までは読書週間なので、読書に関係する短歌も紹介しました。
11月4日(火)
牛乳とレモンタルトの日々と呼ぶ読書が妙に楽しい時期を
笹川諒

読書週間は10月27日~11月9日。今年の標語は、「こころとあたまの、深呼吸。」ですね。
読書が楽しい時期を、作者は「牛乳とレモンタルトの日々」と名付けています。素敵な呼び名です。
皆さんは、読書が楽しい日々を何と名付けますか?
11月5日(水)
晩秋の川面をきらきら渡る風 生きてるうちに褒められてぇな
逢坂みずき

上の句は晩秋の美しい風景を、下の句は、心のぼやき、でしょうか。「あ~あ、まったくぅ」なんてぼやく作者のため息が聞こえてきそうですね。落ち込んでるときには、こうした短歌に共感できるかも。
11月6日(木)
晩秋もなほ暖かき日のつづきかならず夢をみる夜がつづく
米川千嘉子

「晩秋」で始まる短歌を2日連続で。なぜなら、翌7日は「立冬」なので、「秋」は今日で終わりなのです。
でも、この短歌のように、暖かい日々ですね。皆さんは、夢、見ますか?
11月7日(金)
ひらかれて文庫本からこぼれたる言葉も冬の星になりたり
斎藤美衣

立冬の今日は、「冬」の言葉が入った短歌を、そして、読書も関連した一首を。
机の上に一冊、無造作に読みかけの文庫本が置かれているのでしょう。開かれたその本の頁から、言葉がこぼれて冬の星になる――。すごく素敵な言葉が書かれた本なのでしょうね。本の言葉がキラキラ輝いているのが伝わります。
☆ ☆ ☆
スズメが電線に一羽…。


カワラヒワはサルスベリの実をつついていました。



