ふたつの準備

雨の浜松、寒さが戻ってきました。今日はふたつの「準備」のお話をします。

一つ目の「準備」は、3月5日の「高校卒業式」に向けての準備です。係生徒への説明会が、今日の昼休みに中講堂で行われました。卒業式の係を務めるのは、高校1年生たちです。

最初に、高校教頭で現在高3の学年主任を兼務している市川先生からのお話を聞きました。高校3年生を送り出す心構えを持つことも、生徒にとって大事な「準備」です。

係ごとに、担当の先生との打ち合わせも行われました。

受け付け、控室、会場、記録などなど…自分の任務内容をしっかりと理解し、前日と当日の日程を頭に入れます。一人一人が「卒業式」を作り上げる大事なメンバーです。

来週、高校3年生の登校が再開されたら、本当にあっという間に卒業式がやってきます。残りわずかな期間で先輩たちとの別れを惜しみながらも、節目の大切な行事をぜひとも成功させようという高校1年生たちの厳かな気概が、後ろで見ていた私の方にも伝わってきました。こういう時の生徒たちの横顔は、キリリと引き締まって大人に見えます。行事を担う責任感が生徒たちを着実に成長させているのですね。

二つ目の「準備」は、放課後行われました。外は雨。講堂の中で行われていたのが…

24日(土)に行われる「西遠国際カンファレンス」のリハーサルです。

西遠では、令和2・3年度に静岡県グローバルハイスクールの指定を受け、課題探究と国際交流や国際理解とを結びつけた様々な取り組みを発展させてきました。この「国際カンファレンス」は、年間の様々な活動を全校生徒で振り返り、これからの課題や目標を見つけていく「締めくくり」の行事です。

土曜の本番を前に、司会者と発表者が講堂に集い、進行の確認が行われました。国際課の先生方も真剣に進行を見守っています。

こうした「準備」は、生徒たちにとって、西遠の行事運営の大切さを知る大事な時間でもあり、一人一人が当日の緊張を和らげるための時間でもあります。私は、自分自身が生徒だった時に、こうした入念な準備を経験しながら、当日の不安が消えていくことを実感していたものでした。会の全体像が見えてくると、その一部に出演する生徒はとても安心できます。生徒が安心して本番に臨めるようにしてくれているのだなと中高生の頃に思ったことが、西遠では現在も継承されています。とても嬉しい「隠れた伝統」です。

明後日24日の「西遠国際カンファレンス」には、生徒の活動を外部のお客様も見守ってくださいます。堂々と、自分の体験を発表でっ切るように、出演する生徒たちはきっと明日の祝日も準備費励んでくれることでしょう。客席の生徒も、ノートパソコンを持参してカンファレンス(話し合い)に参加します。どんな会になるのか、当日は客席で生徒たちの活動を見守る私も楽しみでなりません。