6月17日全校講堂朝会「私たちは美しいのか?」

少し遅くなりましたが、先週17日(土)1時間目に行った「全校講堂朝会」の内容について振り返ります。全校で行った2回目の講堂朝会で、私は「美」について取り上げました。

最初の質問は、「最近、美しいと感じたもの、ことは何ですか?」・・・客席の生徒たちには、各々静かに思い返す時間をとったあと「近くの人と話し合ってごらん」と指示しました。楽しそうに友人に語るひととき…。皆さん、何かしら「美しい」と感じるものやことがあったようです。マイクを向けられた生徒は、「外の景色(授業中に見た窓の外!)」「イラスト」と答えてくれました。風景、自然、建造物、芸術作品、言葉遣いなどなど。有形無形の美しさに出会うシーンが私たちにはありますね。

続いての問いかけは、「私たちは美しいのか?」でした。「典雅 荘重」「強く 正しく 美しく」という校訓のもと、私たちは果たして「美しい」振る舞いや身だしなみをしているのでしょうか。3月3日の創立記念式で私が訴えた「エレガントたれ」という言葉、杢屋PTA会長がおっしゃった「凛とした女性に」という言葉は、皆さんの中に根付いているでしょうか。

入寮が4年ぶりに宿泊を伴い再開されました。生活会館には、独特の雰囲気があります。厳かな空気がそこには存在します。スリッパの音一つに気を遣うその空気の中では、にぎやかなおしゃべりや友達に相談しながらの行動は似合いません。その緊張感をしっかりと自覚し、入寮式に臨んでいる生徒たちの横顔を見て、私は美しいと感じました。

図書館の下駄箱にも同じ美しさを感じます。そこに靴を入れる生徒は、きっとその荘厳な空気に似合うようにふるまっているのだと思います。

正門で毎朝出会う生徒たちに、私が苦言を呈することがあります。身だしなみに対してであったり、挨拶に対してだったり。朝から注意を受けるなんて嫌だなあと思う人もいるでしょうが、大人として、「典雅」「美しさ」に見合う生徒でいてほしいという願いのもと、注意をします。逆に、元気な挨拶や丁寧な停止礼をしている生徒には、本当に感動します。心を込めていることが、人の心にも届くのだと思います。

美しさは、人の行動や言葉の中にもあります。西遠の生徒として、その「美しさ」をしっかりと行動の判断基準に入れられるよう、私は心から望みます。

講堂朝会の感想(集会記録)に生徒の皆さんのどんな思いがあるのか、読むのを楽しみにしています。