10月4・5日に開催された西遠学園祭2025を振り返るシリーズ、今日が最終回です。
学園祭を企画・準備した「学園祭実行委員会」の足跡を振り返ります。
学園祭実行委員会が組織されたのは、5月。最初に高校2年生の中から、実行委員長と部門長などの幹部が集まり、スローガンを決定し、実行委員募集の準備が進められました。「本部」「展示部」「催し物部」「食堂部」の4部門で何年生を何人募集するかが慎重に議論されたのでした。

7月の実行委員会発足式。今年は中学1年生にも仲間に加わってもらいました。



幹部が考えた今年度学園祭のスローガンは「119年の伝統、120年の飛躍」でした。来年迎える120周年をしっかり意識した内容の合言葉です。このスローガンのもと、ポスターやプログラムに使用するキービジュアルの募集も始まりました。
7月、全校生徒と先生方の投票により、キービジュアルが決定! 「授業収めの日」に実行委員会がキービジュアルを発表、作者の表彰も行いました。

夏休みからは、部門ごとの準備作業が始まりました。グーグルクラスルームでのお知らせが飛び交います。実行委員、ちゃんと確認してるかな? さすが、実行委員長は、大庭の問いかけにもすぐに答えてくれ、休日の間にも準備を滞りなく進めることができました。そんな実行委員長が、学園祭前に感じていたことは…
今年度、私は学園祭実行委員長という大役をさせていただき、自分がしっかりと務まるのか不安な気持ちでいっぱいでした。正直に言ってしまうと今でもまだ不安な気持ちが残っています。昨年の先輩方が全部指示してくれたのに対し、自分が長となった今、後輩にしっかりと指示ができているのか、例年より行動が遅れてしまっている気がします。これまでの準備を通して、実行委員長という立場だからこそ見える景色や感じる責任の重さがあり、改めて“みんなでつくる学園祭”の意味を実感しています。うまくいかないことがあっても、どんなに時間がかかっても、誰かが支えてくれる環境があることを忘れずに、最後までやり遂げたいです。
実行委員長も悩みながら一歩一歩前進していたのでした。
学園祭直前「終日準備」の10月2・3日、様々な仕事が実行委員の手で進められます。
展示部は、クラスや部活に配布するついたてを準備。クラス・部活ごとに申請された数のついたてと脚がきれいに並べられました。

実行委員会室は、こんな感じ。お花紙で作られた花が、看板を飾ったりお月様になったり。手前の段ボールは全て「ゴミ箱」です。学園祭2日間、配置されたごみ箱のごみ処理を担当するのも、実行委員です。


ゴミ箱にビニール袋をつける作業も大事な仕事。特に1日目は雨が心配されていましたので、準備も入念に行われました。
東館3階には、横断幕を設置します。2階と3階に分かれての共同作業です。

映画「ストロベリームーン」特別展示室の準備も進められていました。


そして、学園祭当日。少々寝不足の実行委員ですが、開会式の進行も彼女たちに任されています。


こうして、学園祭の幕が開いたのでした。実行委員は、2日間、目立たないところで大忙しでした。ごみ処理や受付勤務、注文されたランチとスイーツの分配、催し物の照明やアナウンス、出入場の管理…。
10月6日の閉会式。リハーサルまで頑張った実行委員長が体調不良で無念の早退。その無念さは、実行委員メンバーならきっと痛いほどわかったことでしょう。委員長のいない穴も、みんなで埋めました。

秋休み中、実行委員は、「学園祭を振り返って」というアンケートに答えました。そこには…
- 初めて実行委員をやったので、仕事の時間が増えたけど、誰かのために働く大切さを知ることができた。
- 去年よりも仕事をきちんとやることができ、わからないことは自分の中で考えるのではなく、先輩にすぐに聞くということを学べました。今年はいろいろなことに関して、成長できたと感じる年でした。
- 主体として動くことがとても大変に感じた反面、裏方として学園祭を盛り上げられたと思うのでよかった。
- 部門長を中心に一人一人自分の役割をこなしたことでみんなが楽しい良い学園祭になっていたと思います。
- みんな自分の仕事に責任を持っていていい子たちだなと思いました。このメンバーで食堂部をできてよかったです。
10月15日には、実行委員会の慰労を兼ねて「反省会」が行われました。学年を超えて楽しそうに語らう実行委員の笑顔を見ていると、異学年で作り上げる学校行事の大切さを改めて感じることができました。




実行委員会は、この日を持って解散しました。長い間、縁の下の力持ちになってくれたメンバーの皆さん、お疲れさまでした。
高校2年生の幹部は、もう少し深い反省会を行い、来年への準備を万全にしていきます。
